1641. 瓦礫と湖
一匹の大きなスズメバチが地面を這いつくばっている。近くからそのスズメバチを見てみると、頑丈そうなアゴを持っている。 そのスズメバチは地面を這いながら、道端に捨てられていた一つの袋の中に入っていった。その袋はビニール製ではなく、布製であり、密閉されたものではなく、網目からその...
1639. 時の螺旋階段
先週と同様に、今週も天気が優れない。今日も小雨が降ったり止んだりを繰り返していた。 これから夕方の仕事に取り掛かる前に、少しばかり今朝の夢を振り返っていた。今朝の夢は、時間を逆行し、振り出しに戻るような感覚を引き起こすものだった。...
1638. 振り出しに戻る夢
昨日は一昨日に引き続き、午後から就寝前にかけて、「評価研究の理論と手法」のコースの課題に取り組んでいた。この課題に取り組む過程は試行錯誤の連続であるが、何かを学ぶ上で、具体的な課題に取り組みながら試行錯誤すること以上に有益な学び方を知らない。...
1633. 仮想通貨に関する夢
昨夜、ストーリーとしての記憶は鮮明でないが、一つ印象的なシーンを持った夢を見た。 夢の中で私は、自分が投資している仮想通貨の値動きをPCのスクリーン越しに眺めていた。その仮想通貨を購入した時期は随分と前であり、その当時はほとんど注目をされていない通貨だった。...
1627. ヘリコプターと翼
早朝の気分がどうしてもドビュッシーの曲に合わず、ベートーヴェンのピアノソナタを聴くことにした。今から10時間ほど、マウリツィオ・ポリーニの演奏するピアノ曲を聴くことになる。 朝食を摂りながら、曲に耳を傾けていると、改めてクラシック音楽の持つ不思議な力に気づかされた。これは音...
1622. 昨夜の夢と一昨夜の夢
早朝の七時を過ぎたあたりに、ようやく闇に包まれた空がダークブルーに変色をし始める。この深い青の世界は、どこか深海を彷彿させる。 深海を泳ぐ鳥は一羽も見えない。鳥たちが海を泳ぎ始めるのはもう少し後だろう。 起床直後に、少しばかり昨夜の夢を振り返っていた。私はだだっ広い宴会会場...
1618. 様々なことを暗示する夢
昨夜は二つの夢を見て、そのうちの一つは形が定まらないものである。つまり、夢の断片的な映像があるのだが、それらをうまく一つにまとめる形で復元することができない。 幼少時代の友人が登場し、彼と電車の中で話をしている場面だけを覚えている。もう一つの夢は、よりまとまった形としてまだ...
1614. 時間の速度を伝える夢
昨日は、一日中大学のキャンパスで講義や実習に参加していたため、なかなか日本語で振り返りをすることができなかった。そのためか、昨夜の就寝前に、少しばかり恐怖を感じるような思考に囚われた。 それは、自分の心的空間から日本語が消滅するというものだった。「日本語を用いて思考すること...
1606. 米国に関する夢
気がつけば、辺りを包む闇が消え去り、土曜日の静かな朝が目の前にたたずんでいる。今日は午前中に論文を何本か読み、現在履修中のコースの課題のために執筆した文章を最終稿としたい。 数日間寝かせておいた文章をもう一度読み、それに追加や修正を施すことによって最終稿にし、実際にそれを提...
1603. 歓喜になる体験
今年の気候は昨年と随分と異なるようだ。そのようなことを、一昨日訪れたチーズ屋の店主が述べていた。 昨年もこの街で生活をしていた自分からすると、確かにそのように思う。昨年は、このように白い霧に辺りが包まれることはそれほどなかったように思える。...