1728. 寒い夜の夢
早朝の七時を迎えたため、カーテンを開けることにした。カーテンを開けると、うっすらと明るくなり始めたフローニンゲンの空がそこに広がっていた。 天気予報によると、今日は昼あたりに小雨が降り、それ以外は曇りとなるようだ。最低気温を確認すると、四度を表示しており、暖房がきかない現在...
1713. 絶景の中の絶景
早朝の目覚めと共に、今日からサマータイムが終了したのだという考えが浮かんだ。人間が産み出したサマータイムという概念の有無は、早朝の闇に何も影響を与えていないかのようだった。 今日も静かな始まりがそこにあり、確かな始まりがそこにある。昨日の暴風とは打って変わり、今日は穏やかな...
1709. 内的爆発と夢の続き
早朝の仕事に取り掛かる前に、最後にもう一つ日記を書き記しておきたい。台風の風を彷彿とさせる風の音を聞きながら、自分の内側に眠る嵐のような感情の存在について考えていた。 一昨年、私がまだ日本にいた頃、自分の内側にある超新星が爆発したのを目撃した。もちろん、肉眼でそれを捉えたの...
1707. 卒業式の夢
今朝はいつもより少し早く、五時前に起床した。目覚めと共に、ものすごい勢いの風が吹いていることに気づいた。 轟音が辺りにこだまする。数週間まえも風の強い日が何日かあったが、それ以上に強い風が今外の世界を吹き抜けている。 真っ暗闇の外の世界に、風に揺られる木々の音だけが聞こえて...
1701. 能動的な学習&無意識の思考と感覚の作曲化
今日は一日の大部分を専門書の読み込みと論文の読み込みに充てていたように思う。その際に、受動的な読みを行ってしまうことを避けることに絶えず意識を向けていた。 今日読み返していた論文の中の記述にあるように、ほとんどの人たちは極めて効果の薄い誤った学習法に従事している。そうした事...
1700. 芋の秘密
ポツリポツリと、小さな雨粒が書斎の窓を叩く。今日は晴れの予報が出ているのだが、早朝のこの時間帯は小雨が降っている。 少しばかりどんよりとした雲が空を覆っている。昨日の夢は三部形式になっていた。夢の最後の形式の中で、私は田舎にあるこじんまりとしたレストランの中にいた。...
1699. 意味に宿る治癒と変容
今日は六時の起床から始まり、六時半を迎える前から今日の仕事を開始させた。記憶に残っている夢を書き留めることを続けていることもあってか、夢を再想起する力が高まっていることを実感する。 その証拠に、随分と夢の詳細を書き留めておけるようになっている。夢から覚め、夢を再想起すること...
1698. 整備された庭園と不可能なバランス
夢の中の殺人犯の姿がまだ心の眼に焼き付いている。あの夢には、実はまだ続きがある。 犯人の姿を目撃し、その場から立ち去るようにショッピングセンターを後にした友人と私は、犯人から逃げるように、突然走り出した。夢の中の街は非常に栄えていたが、街の中心部から外に出ると、そこは自然に...
1697. 孤独の園の淵にある孤独
今朝は六時ちょうどに目が覚め、目覚めの瞬間に心身の優れた状態を確認した。この心身の優れた状態、とりわけ、身体の快調さは、昨夜の夢と何らかの関係があるかもしれない。 昨夜の夢の印象が残っているうちにそれを書き留めておきたい。昨夜は夢の中で、ある友人と共に長い道のりを走っていた...
1694. 亀とキツネ
昨夜見ていた夢には少しばかり続きがあったことを思い出した。あるコンサルティング会社で働く初日に辞表を提出し、会社からの帰り道、突然自分の手元には一本の手綱があった。 手綱の先には、小さな亀が繋がれていた。どうやら自分は、会社のあるオフィス街の中を、手綱に繋がれた亀と共に歩い...