832. 論文の進展とさらなる探究に向けて
今日は、午前中と午後にかけて、研究論文の執筆を行っていた。夕方を迎えるまでに、計画通りに文章を描き進めることができた。 先ほどまで執筆に取り掛かっていたのは、論文の “Results”のセクションにおける「状態空間グリッド」に関する部分である。このセクションでは、自分の見解...
819. うららかな春の朝の恩寵
早朝、いつもと同じ時間に目を覚ました瞬間に、何かが違うと感じた。寝室の窓の外に広がる景色が、これまでのような闇の世界ではなく、薄青色の世界になっていたのだ。 日の出が早くなり、いよいよフローニンゲンの街にも春が近づいてきていることを感じ取った。思えばこの三週間は、断続的な雨...
793. 標準化分散解析(SDA)とトレンド除去変動解析(DFA)
昼食を摂り終え、通り雨が過ぎ去った晴れ渡る空を私は静かに眺めながら、午前中の出来事を振り返っていた。先ほども、みぞれ混じりの雨が地面に叩きつけられていたのであるが、そうした激しさ以上の学びを得るような午前中だった。 今朝は、非線形性ダイナミクスの専門家であるラルフ・コックス...
786. 研究の進捗状況
今日は朝一番に、論文のアドバイザーのサスキア・クネン先生の研究室を訪ねた。クネン先生の支援のもとに研究を進めてきたおかげで、この半年間において、一度も研究が滞るようなことはなかった。 現在取り掛かっている研究もこれから大詰めの時期に入る。今日は、先週に私が送っておいた論文の...
774. 嵐と静けさ
早朝から雨に見舞われ、台風のような風が吹きすさぶ一日だった。今日は「創造性と組織のイノベーション」というクラスに参加するために、社会科学キャンパスへ行く必要があったのだが、豪風の中に雨が混じる天候には苦労をさせられた。 実際のところ、オランダに来て初めてこのような天候に見舞...
755. 三つのリサーチクエッション
昨日、ドビュッシーのピアノ曲が流れてきた時、思わず仕事の手を止めた。そこには、私の身も心も、そして時間すらも溶かしてしまうかのような甘美な旋律が流れていた。 この曲にはどこか、今の自分の感情を変容させるような不思議な力が込められていたのだ。ドビュッシーは印象主義を代表する作...
708. 最終試験に向けての雑記
いよいよ明日は、「複雑性と人間発達」のコースの最終試験がある。試験に向けて、先週から今日にかけて集中的にコースの振り返りを行っていた。 前回の「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの最終試験は、試験時間二時間の中で六問の記述問題に回答することが要求されたが...
693. へその緒を切断して
今日は午前中から朦朧さと玲瓏さが混じったような不思議な意識状態にあった。意識自体は鮮明かつ透き通っているのだが、それが逆にぼんやりとした状態を生んでいるかのようであった。 いずれにせよ、こうした朦朧さと玲瓏さが混じり合った不思議な感覚のおかげで、午前中の仕事は静かに着実に進...
661. 2017年最初のクネン先生とのミーティング
今日の午前中に行われたクネン先生とのミーティングは、新年早々のものであるにもかかわらず、とても密度が濃く、今後の研究を大きく推進させてくれるものであった。 支度に要する時間がいつもよりかかってしまい、先生の研究室に向かう最中に通るノーダープラントソン公園を少しばかり小走りし...
643. 緩やかに進行する仕事
早朝の五時前後に起床すると、午前中の間にかなり多くの仕事をこなすことができる。午前中はまず最初に、アムステルダム大学教授ピーター・モレナーの論文 “A manifesto on psychology as idiographic science: Bringing the...