

1745. 作曲ノート
とても些細なことかもしれないが、昨日からノートを二冊に分けることにした。これまでは、日々の新たな発見や気づきを簡単にメモすることや、今後の計画を立てるためのノートが一冊だけあり、それを日々活用することが続いていた。 しかし昨日から、作曲専用のノートを別に設けることにした。当...


1467.「ポイエティック・ロジック」と「内省的反復」
ほっと一息つくような黄昏時である。今日は本当に、企業人として働いていた時と同じぐらいに様々な関係者にメールをし、返信をもとにまたいろんな人にメールをするような慌ただしい一日だった。 今日は大学の関係者にあれこれメールをし、一年目のプログラムの終了手続きに関する問題を解決させ...


1002. 問いが問いを生み、問いが問いを解決することについて
今日の午前中は、計画とは随分と異なる形で進んだ。午前中にジル・ドゥルーズの“Difference and Repetition (1968)”を一章読んだ後、カントの“Critique of Judgment (1790)”の中で、今の自分の関心に最も合致する箇所を中心に再...


978. 楽曲に潜む反復と差異
昼食を摂っている最中、ここ最近得られる気づきや発見が、これまでのものと自発的かつ有機的につながることが極めて多いということに驚いていた。先ほどもそのような驚きの瞬間に出くわした。 今朝から再び、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズの“Difference and...


932. 旅の経験から教えられた重要なこと
オーストリアからフローニンゲンに戻ってきてから、起床直後に10分ほど体を動かす際に聴く音楽が変わった。旅行中においても、その他の朝の習慣的な実践ができなくても、身体を活性化させることだけは行っていた。 精神的な実践よりも先に、必ず身体的な実践がなければならないと私は思ってい...


903.発達の本質にある「差異」と「反復」
いよいよ明後日からは、一週間ほどのオーストリア旅行が始まる。出発前の気持ちとしては、昨年の夏の欧州小旅行と同様に、そこに何が待っているのかに対する楽しみと非常に静かな気持ちが隣り合わせになっている。 下手に達観しているわけではないが、自分が訪れたことのない土地は、常に想定の...

902.物理学ジャーナルに寄稿された論文からの大きな学び
今日の午前中に読み進めていた五つの論文のうち、三つの論文は物理学のジャーナルに寄稿されたものだった。いずれの論文にも数式が絡むのだが、それほど難解な数式ではなく、また論文のページ数も長くて七ページほどであったから、集中してそれらの論文を読み通すことができた。 とりわけ、...


888. 即興劇と発達
ふと、先々週に行われた「複雑性とタレントディベロップメント」のクラスについて思い返していた。その時のクラスでは、「即興(improvisation)」という現象をダイナミックシステム理論の観点から考察することに主眼が当てられていた。...


541. 変動性を加味したトレーニングについて
雨雲が立ち込め、いつも以上に暗い闇に包まれているフローニンゲンの土曜日の朝。ここ最近の毎週末は、オンラインゼミナールのクラスがあるため、早朝の習慣的な実践に費やす時間を調節し、朝から二時間ほどの講義を行った。 今回のゼミナールのように、教師としての役割を担う時にせよ、学習者...


540. 内面世界の景観を開くもの
「ユーフラテスの流れの景観が開けてくるのは、歩みにつれてである」ヘロドトス 「複雑性と人間発達」というコースの振り返りがなかなか終わらない。初回のクラスで理論的に扱った内容は、それほど多くはないのだが、一つ一つの概念を自分の存在を通過させながら理解をしていこうとすると、振り...