3122. 自らの学習特性:「130円」の夢
昨夜改めて、自分の学習特性にどれだけ習熟しているかが大事であるということを考えていた。多くの人は学習や発達のプロセスについて知らないだけではなく、実は自分の学習特性についても知らないのではないかと思う。 ハワード・ガードナーの多重知性理論を引用するまでもなく、私たちには各人...
1112. 父と私
昨日、昼食を食べながら、父が会社員でありながらも芸術活動に打ち込んでいた時代のことを思い出していた。父のこれまでの趣味の変遷を眺めてみると、それはインドアとアウトドアの双方において多岐にわたっていることに気づく。 現在は、写真と短歌を軸とした活動をしているようだ。東京から山...
923.【ザルツブルグ訪問記】モーツァルトの能力発達要因
いよいよザルツブルグを出発し、オランダに戻る朝を迎えた。起床直後、今回の旅がもたらした侘び寂びが私の中に依然としてとどまり続けていることに気づいた。 今回の旅を簡潔に総括することができないぐらい、旅が本質的に持つ自己回帰作用が複雑に自分の内側でうごめいている。この複雑に絡み...
582. 表現活動
昼食後、一時間ほど仕事をしてから、いつものようにヨガのシャバーサナ瞑想をしながらの仮眠をとった。仮眠中、寝室の窓に雨がぶつかる音が聞こえた。午前中の晴れ模様を考えると、その雨は通り雨であったようだ。 仮眠を済ませて、再び書斎に戻り、窓の外からストリートを眺めると、雨の跡が見...
510. オンラインゼミナールより
本日の午前中に、『卓越性研究の最前線』という新オンラインゼミナールの最初のクラスを開催した。初回のクラスの終了後、受講生の皆さんと同様に、自分でもあれこれと今日のクラス内容について振り返りを行っていた。 私たちが「才能」という種を「卓越性」という果実に育んでいくためには、一...
491. タレントトライアングル
朝の八時になっても、辺りは一向に闇に包まれている。闇に包まれたままの世界の中で、小鳥の鳴き声だけがこだまする。闇の中で響き渡る小鳥のさえずりを聞きながら、今日の仕事を開始させた。 まず着手していたのは、人間の知性や能力が高度化するという「卓越の境地」について、昨日の分類を元...
490. 不思議な夢と卓越性を阻害するものについて
とても静かな朝が今日も訪れた。早朝の五時半に起床すると、辺りは完全に暗闇に包まれていた。早朝の気温は、すでに0度に近づいており、外は非常に寒い。しかし、人間の順応力というのは大したものであり、もはやこうした寒さを寒さと感じない自分ができ上がりつつある。...
487. 卓越性研究の見取り図
人間の卓越性に影響を与える要因を考える際に、古典的には「資質要因(nature)」と「環境要因(nurture)」に分けることができる。「タレントディベロップメントと卓越性の発達」というコースでは、卓越性研究に優れた功績を残した五人の代表的な研究者を主に取り上げた。...
486. 規範的アプローチとイプサティブアプローチについて
昨日は、「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの最終試験に向けて、一日中書斎にこもって集中的な読書を行っていた。この数年間において、実験的に、自分が一日何時間ぐらい書籍や論文を読み続けていられるのかを計測していたことがある。...
481. 離近
今、書斎の窓から夕暮れのフローニンゲンの空を眺めている。空には雲が浮かんでいるのだが、それは流れずそこに留まっているように見える。赤いレンガ造りの家々と同じ色をした夕日が沈んでいく。 このように外の景色を眺めていると、外側の世界をゆっくりと味わうことが、内面世界に均衡を生み...