44. プラトン→カント→チョムスキーへと受け継がれる静的構造主義の系譜
これまでの記事で、心の発達に関する生得論的アプローチと経験論的アプローチの議論について見てきました。デカルト的発想に縛られた両者のアプローチは、本来動的であるはずの心の構造を静的なものとみなしています。 丹念に文献調査をおこなってみると、両者のアプローチはデカルト以前、古代...
7. 動的構造主義の分析手法と既存の発達測定手法の主な違いとは?
前回の記事で、動的構造主義は人間の行動に内包される可変性に焦点を当てながら、可変性の中に存在する多様なパターンの質的差異(レベル)を分析するということを紹介しました。今回の記事では、動的構造主義の分析手法が既存の発達測定手法とどのように異なるのかを説明したいと思います。...
6. ダイナミックスキル理論の根幹思想「動的構造主義」とは?:ピアジェの古典的構造主義とチョムスキーの説明モデルとの違い
今回の記事は、ロバート・キーガンやオットー・ラスキーが持つ「構成主義的発達理論」とは一風異なる「動的構造主義」について紹介します。「構造主義」と言えど、ピアジェやチョムスキーの構造主義的枠組みとは大きく異なる点があり、その差異を紹介していきたいと思います。...