1356. 自己に課す機械学習
早朝、ポール・シリアーズの “Complexity & Postmodernism: Understanding Complex Systems (1998)”を読み終えた。随所に洞察に溢れる記述があり、複雑性科学と発達科学を架橋させる哲学論文を執筆する際に、この書籍を参考...
1114. 発達段階の存在に関する議論
午前中に読んでいた、デイヴィッド・ウィザリントンの論文の内容を忘れないうちに書き留めておきたい。ダイナミックシステム理論を発達研究に適用しようとする研究者であれば誰でも知っているのが、エスター・セレン、マーク・レヴィス、アラン・フォーゲル、ポール・ヴァン・ギアートの四名だろ...
888. 即興劇と発達
ふと、先々週に行われた「複雑性とタレントディベロップメント」のクラスについて思い返していた。その時のクラスでは、「即興(improvisation)」という現象をダイナミックシステム理論の観点から考察することに主眼が当てられていた。...
877. サイコセラピストとクライアントの相互作用に関する研究
今日は午前中に、発達支援コーチングのセッションを終えた後から就寝直前まで、「複雑性とタレントディベロップメント」のコースで要求されている論文を執筆していた。 これは、インドネシア人のタタと共同で執筆しているものだ。私は来週からオーストリアへ学会へ行くことになっており、ちょう...
866. アイデンティティの発達と創発について
昨日は、夕方から「複雑性とタレントディベロップメント」というコースの最後のクラスに参加した。前回のクラスに引き続き、今日もゲストスピーカーが講義を担当した。 今日の講義を担当したのは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授だった。クネン先生は本来、アイデンティティの...
414. 知識を活用する実践力
今週末は休日の二日間ともに曇り空である。気温もめっきり寒くなり、家の中でも長袖や靴下を身につけるようになった。欧米の寒い地域の家には、窓の壁際にヒーターがよく備え付けられている。現在のフローニンゲンの私の自宅にも、リビングと寝室、そしてトイレにヒーターが備え付けられている。...
360. オートポイエーシスとアロポイエーシス
ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィの主著 “General system theory (1968)”を読み終え、次にジョン・ミンガーの “Systems thinking, critical realism and philosophy...
262. 創発と相転移
昨晩ふと、自分は毎日同じリズムで同じようなことをし続けていながらも、毎日新しいことに取り組んでいるという感覚が芽生えていることに気づいた。ありきたりの表現になってしまうが、つまり、毎日が常に新しいものとして自分に訪れ、毎日の取り組みの中に新しさが必ず混入しているのだ。...
245. 創発特性
昨日、地表で温められた大気が上昇気流となり、積乱雲が発生していた。どうやら地表と上空にはかなりの温度差があったようだ。発生した積乱雲の影響からか、本日の東京は少しばかり雨が降り注いでいる。 地表と上空の温度差によって生み出される積乱雲を眺めながら、形而下の世界と形而上の世界...