542. 意味世界を開くことについて
今日は午前中のオンラインゼミナールのクラスを終え、昼食前にランニングに出かけようと思った。しかし、天候があまり良くなかったので、ランニングに出かけることをやめ、代わりに今日は、書斎の本棚にある気になる本を、無計画に気の済むまで読むことにした。...
474. 言葉の深層世界に飲み込まれて
本日、無事にオランダ語の初級コースを終えた。案の定、先日受けた最終試験の結果が返ってきた。英語で言う倒置構文に関して、作り方を間違って記憶しており、その箇所はもう一度見直しておく必要があるだろう。 答案の返却と同時に、このコースの修了証書を授与され、一ヶ月前の自分と比較して...
454. 促しをもたらす文章
昨日の夕方は面白いことに気づいた。書物を読むことに関してあれこれ考えていると、自分の内側に自己展開を促す書物の新たな特徴が浮かび上がってきたのだ。 フローニンゲンの街に到着してから二ヶ月半が経つが、かろうじて毎週末に日本語を読むという実践が継続している。土日の両日に日本語の...
261. 希望という名の投票箱に一票を
いよいよ夏らしくなってきた。今朝は雲一つないほどの晴天であり、生命の躍動を促すような力強い太陽光が早朝から降り注いでいる。渡欧の日がいよいよ二日後に迫ってきており、その前に日本の夏らしさを感じることができて幸運に思う。 先日街を歩いていると、東京都知事選挙へ向けて候補者のポ...
223. 言葉の履歴書
——「名付ける」とは、存在を明澄の場(人間的空間)にもたらすことであった——辻邦生 今朝、毎朝焙煎している有機豆のコーヒーが全て無くなった。人は自らの余命に限りがあることを知った時、そこからの一瞬一瞬は全て新鮮なものとして目に映り、ありふれたものだとこれまで思っていたものた...
210. 読者の方から寄せられた質問事項(No.9)「構造はどのように生み出されるのか?」
東京は本日も雨ですね。皆さんのお住いの地域の天気はいかがでしょうか。 一日たりとも同じ雨の日はなく、一滴たりとも同じ雨滴がないというのは不思議ですよね。こうした不思議さに畏敬の念を覚えながら、是非とも今日の雨を「味雨」したいものです。 今回の記事は、拙書...
199. 愚直なまでにただひたすらに
——学ぶとは、自分の中で何かが変わることである——上原専禄 愚直なまでにただひたすらに。この5年間、毎日継続してきたことがある。それは、起床直後の20分間の身体運動——ヨガと太極拳を統合したような脱力と柔軟力を意識した身体動作——と30分間の座禅である。その後の15分間の英...
146. ニューヨーク在住時代の恩人「井筒俊彦」先生
現在、日本を代表する哲学思想者の一人、井筒俊彦先生の書物を読み返しています。大学時代に初めて井筒先生の「意識と本質」を手に取り、そこに書かれていることをほとんど理解できなかったながらも、思想の射程の広さと深さに衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。...