1188.能力開発と能力測定の誤解
午前中の仕事に取り掛かる前に、最後にもう一つだけ書き留めておきたいことがあった。 それは、第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』に記載した、「能力の高度化と実践力」の関係性についである。私は本書の中で、能力の高度化に伴って実践力が高まるということの意味について説明し、...
495. タレントアセスメントについて
「タレントディベロップメントと創造性の発達」のコースの第六回目は、私たちが発揮する創造性や卓越性をいかに測定していくかがテーマであった。構造的発達心理学を学び始めて以降、私の主要な関心テーマは、人間の知性や能力の構造的な質的差異(レベル)を測定することにあるため、このクラス...
148. ロバート・キーガンの業績とマイケル・バサチーズの業績の統合
私が師事をしていたオットー・ラスキーは、ハーバード大学教育大学院時代にロバート・キーガンとマイケル・バサチーズに師事をしていました。私がラスキーの下で学習を進めていて気付いたのは、ラスキーはキーガンとバサチーズの両方の理論体系を統合させるような試みに長らく従事していたという...
130. 人間としての器の成長と実務能力の成長
ハーバード大学教育大学院に在籍する発達心理学者ロバート・キーガンとカート・フィッシャーはともにピアジェから影響を受けた構成主義的発達論者ですが、両者が研究対象とする領域は若干異なります。ケン・ウィルバーが “Integral Psychology...
123.発達測定者には高度な意識レベルが求められるか?
発達理論の講演をする際や発達理論のレクチャーをする際に、学習者の方からよく寄せられる質問として、「自分よりも意識段階が高い人の発達測定をすることはできますか?」というものがあります。この質問は、発達測定に従事する者にとって大事な点を含んでいると思います。...