895.焦点を絞った探究活動
昨日は、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生とのミーティングがあった。「創造性と組織のイノベーション」の最終回のクラスが終わった後、少しばかり大学図書館で時間を潰し、クネン先生の研究室へ向かった。 いつもは、先生とのミーティングを月曜日の午前中に行うのだが、先日の日記で書...
866. アイデンティティの発達と創発について
昨日は、夕方から「複雑性とタレントディベロップメント」というコースの最後のクラスに参加した。前回のクラスに引き続き、今日もゲストスピーカーが講義を担当した。 今日の講義を担当したのは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授だった。クネン先生は本来、アイデンティティの...
862. ザルツブルグ、フローニンゲン、ブダペストでの学会に向けて
先ほど無事に、ウィーンでの宿泊先とザルツブルグでの宿泊先を確保することができた。基本的に、旅先の日中は外出しているため、また今回の旅も一人でのものであるため、いつもそれほどこだわったホテルを選択しているわけではない。 あえて気にかけていることは、周りの環境や最寄駅の近さなど...
850. 発達理論に関して進展のないインテグラルコミュニティー
午前中の最初にネットワーク科学に関する専門書を読んだ後、当初の計画であれば、現在の私の研究で活用している非線形ダイナミクスの手法である「交差再帰定量化解析」に関する一つの論文を読む予定であった。 何のきっかけか、久しぶりに、米国の発達論者ケン・ウィルバーが提唱したインテグラ...
800. 出版から一年が経って思うこと
『なぜ部下とうまくいかないのか:自他変革の発達心理学』を出版してから、もう少しで一年ほど経つ。今私が非常に残念に思うのは、日本の実践者の間で、成人発達理論に関する探究と応用が進んでいないことである。 私が本書に込めていた意図は、あくまでもこの書籍を入り口として、成人発達理論...
782. 普遍なものと不変なもの
明日から始まる新たな週は、大学全体が追試週間と位置付けているものである。この週には、通常の講義が行われることはない。 そのおかげで、月曜日に行われるサスキア・クネン教授とのミーティングや水曜日に行われるラルフ・コックス教授とのミーティングに向けて十分な準備をすることができる...
737. 能力の文脈依存性の正体:「超高速認知」の存在
今日の午前中は、「複雑性科学とタレントディベロップメント」のコースで課題となっている論文に目を通していた。偶然ながらその論文は、私がロサンゼルスで生活をしていた時に購入した “Toward a unified theory of development...
667. Convergent Cross-Mappingについての備忘録
今日は、「複雑性と人間発達」のコースにおける最後のクラスが行われた。振り返ってみると、このコースは私にとって非常に意味のあるものであり、ダイナミックシステムアプローチに関する理論と研究手法に関して多くのことを教えてくれた。...
666. 発達理論の普及に伴う護身のための知識
昨日、ようやく米国のアマゾンに注文をしていた専門書が届いた。数年前に購入していた “A dynamic systems approach to the development of cognition and action...
654. 研究の新たな方向性とやるべきこと
昨日は、午前中と夕方が同質の闇と静けさを持っていた。二つの鬱蒼とした雰囲気に挟まれていたのが、昨日のフローニンゲンの街であったと言っていいだろう。 ただし、昼前から午後にかけては太陽が差し込んでいた。そのため、私は気分転換に近くのサイクリングロードにランニングに出かけていた...