

1222. インテグラル・ジャパン代表鈴木規夫さんとの『成人発達理論による能力の成長』の出版記念対談より
先日、インテグラル・ジャパン代表の鈴木規夫さんと『成人発達理論による能力の成長』の出版記念対談をさせていただいた。 対談の冒頭で、カート・フィッシャーの理論とロバート・キーガンの理論の関係について質問を受け、その点についてもう少し補足が必要だと思った。書籍の中では、前者の理...


1188.能力開発と能力測定の誤解
午前中の仕事に取り掛かる前に、最後にもう一つだけ書き留めておきたいことがあった。 それは、第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』に記載した、「能力の高度化と実践力」の関係性についである。私は本書の中で、能力の高度化に伴って実践力が高まるということの意味について説明し、...


1170. 音読と社会的カリキュラムについて
十字架を描くような飛行機雲が、広大な空に行き交っているのが見えた。午前中、「タレントアセスメント」のコースで取り上げられた全ての論文の内容をまとめた資料を、無心になって音読をしている自分がいた。 以前の日記にも書き留めておいたように、ひょっとすると、私の脳の特性は、黙読より...


1164. 確立された個の特性
早朝の晴天とは異なり、昼食前あたりから天候が怪しくなり始めた。実際に、突発的な小雨が降ることもあった。 現在は、分厚い雲が空を覆い、ところどころに晴れ間が差し込むといった空模様だ。午前中、「タレントアセスメント」のコースの最終試験に向けて、再度論文を読み返していた。...


1123.『成人発達理論による能力の成長』の序章における主題:「意識の発達論的還元主義」
昼食後、仮眠を取り終えた私は、午後からの仕事に着手する前に、埴谷雄高氏の『死霊』を読んだ。午後からの仕事を始める前についついその作品に手が伸びてしまった、と言った方が正確だろう。 本日をもって、全九章にわたる作品のうちの第一章を読み終えた。二日に一章のペースで読み進めること...


1027. オットー・ラスキー博士との共同オンライン講座
昨日、無事にフローニンゲン大学での二年目の所属先が決まり、少なくともこれからさらに二年間はオランダで生活をすることになった。その後については確定的ではないが、米国に再び戻って探究を続けるか、ハンガリーでネットワーク理論に関する探究を行うか、そのままオランダに残って研究を続け...


1004.「金槌」と「釘」の関係を彷彿させる日本を取り巻く発達理論の現状
今日は、昼食後の仮眠を終えてから、修士論文の修正に取り掛かった。昨日の続きから作業を始め、計画通りの修正を施すことができた。 “Discussion”のセクションに関して、昨日は少し観点の抽出と論理の運び方に苦労していたが、今日はそれらの点が支障となることはなかった。時間に...


986. 観点を獲得することの意義
夕方に音楽関連の書籍を眺めていた時、バッハとベートーヴェンがある時期までは他者の意向に沿う形で作曲を行い、ある時期を境に自分が書きたいと思う曲だけを書くようになったことを知る。 当時の作曲家は、宮廷や貴族の依頼に応じて作曲をしていたという背景がある。そうした中、バッハに至っ...


980. 第二弾の書籍に持たせた一つの役割:日本で普及しつつある「意識の発達理論」の盲点と幻想
先ほど夕食を摂りながら、今回の第二弾の書籍に込めた意図について思いを巡らせていた。書籍を執筆する際には、著者の中に必ず何かしらの主題があり、表現したいものがある。 前回の作品においても私なりの主題があり、主題を持つというのは今回の作品においても同じである。改めて今回の作品に...


972. 対象からの脱却と接近
昨日、第二弾の書籍の初校を無事に修正することができた。最初から最後まで一文一文を確認していく作業は、非常に骨の折れるものであったが、自分が執筆した文章を読み返すというのは、他者が執筆した文章を読むのとはまた違った発見があるものである。...