837. 時の経過に応じるノードの伸縮とリンクの関係性の変化
本日の仕事を全て終え、昨日の「複雑性とタレントディベロップメント」のクラスを少しばかり振り返っていた。クラスもいよいよ佳境に差し掛かり、残すところ、後二回のクラスとなった。 昨日のクラスは、二人のゲストスピーカーが前半の講義を担当した。一人目に登壇したのは、私が所属するプロ...
811. 内側の声に従って生きる道を歩むこと
今日は、午前中にネットワーク科学と非時系列データ分析に関する専門書を読んでいた。数日前から引き続き、アルバート・ラズロー・バラバシが執筆した “Network Science (2016)”を毎日一つか二つの章を読み進めている。...
801. 時系列データの予測とネットワーク科学
午前と午後の仕事がひと段落ついたため、夕方からは、これまでなかなか着手できなかった探究領域を少しずつ開拓し始めることができた。一つには、現在探究しているダイナミックシステムアプローチや非線形ダイナミクスの手法とは少し異なり、純粋に時系列データから将来予測を行うための理論や方...
723. オランダの博士課程事情と査読付き論文へ向けて
今日は午前中に拙書『なぜ部下とうまくいかないのか:自他変革の発達心理学』に関するインタビューを受けさせていただき、その後、私が所属しているプログラム長のルート・ハータイ博士の研究室に足を運んだ。 ハータイ博士と私は年が一つしか変わらず、友人のような存在でもありメンターのよう...
578. ポール・ヴァン・ギアートの背中を追いかけて
今日は、「複雑性と人間発達」の第三回目のクラスに参加した。今のところ、このクラスの前には必ず、友人の誰かとカフェテリアで一時間ほど話をしている。今日は、ドイツ人の友人であるヤニックと対話をしていた。 学部時代からフローニンゲン大学で学んでいるヤニックは、この街で生活を始めて...
496. システム構築力を試す試験
今日も仕事がはかどる一日であった。午後の仕事がひと段落し、コーヒーを片手に書斎の窓から景色を眺めると、黄金色の夕日に照らされた飛行機雲を見つけた。この飛行機雲は、ちょうど私の書斎の上空から一直線に空を貫いている。 その様子は、一筋の蜘蛛の糸が天空からぶら下がっているかのよう...
491. タレントトライアングル
朝の八時になっても、辺りは一向に闇に包まれている。闇に包まれたままの世界の中で、小鳥の鳴き声だけがこだまする。闇の中で響き渡る小鳥のさえずりを聞きながら、今日の仕事を開始させた。 まず着手していたのは、人間の知性や能力が高度化するという「卓越の境地」について、昨日の分類を元...
489. DMTGとダイナミックネットワークモデル
私たちの知性や能力が高度化する要因には、遺伝的特性や持って生まれた才能などの資質要因や、教育・他者からの支援・文化・家庭環境などの環境要因が重要なものとして列挙される。それでは、近年の卓越性研究では、それらの要因をどのように捉えて卓越性を説明する理論モデルを構築しているのだ...
410. 学習や実践に最適な「ノイズ」を生み出すために
昨日、先日の講義内容についてプログラム長のルート・ハータイ教授に色々と質問をしていた。ルートと私は年齢的には一つしか違わないのだが、彼は私の良きメンター役として、私の知らない領域や分野に関して様々なことを教えてくれる非常に頼れる研究者である。...
407. 所属プログラム内の興味深い研究プロジェクト
先日、論文のスーパーバイザーを務めてくださるサスキア・クネン教授とミーティングをしたのと同様に、私の同僚たちも今週中に各々のスーパーバイザーとミーティングを行うそうだ。フローニンゲン大学は研究大学としての確固たる地位を築いており、ここにいる研究者たちは絶えず実務家と交流を図...