

1323. 意識の向こう側と精神の火
早朝の仕事に取りかかろうとすると、けたたましい雷とともに、雨が降り始めた。辺りの鬱蒼とした薄暗さは消えていくというよりもむしろ、その存在感を強めている。 白い閃光を伴う雷が、この地上のどこかに落ちたことを知る。それはどこか、自分の頭上に落ちてきたかのような感覚を引き起こした...


1245. 部分と全体の入れ子構造としての「レベル」
早朝の天気とは打って変わり、午後から快晴が広がり始めた。昼食を摂り終えた私は、論文を一本読み、いつもと同じように20分の仮眠を取った。 昨日と同様に、それは深い休息をもたらすような仮眠であった。そのわずかな時間において、私は夢を見ない深い眠りの世界に沈んでいき、そこで限りな...


1114. 発達段階の存在に関する議論
午前中に読んでいた、デイヴィッド・ウィザリントンの論文の内容を忘れないうちに書き留めておきたい。ダイナミックシステム理論を発達研究に適用しようとする研究者であれば誰でも知っているのが、エスター・セレン、マーク・レヴィス、アラン・フォーゲル、ポール・ヴァン・ギアートの四名だろ...


903.発達の本質にある「差異」と「反復」
いよいよ明後日からは、一週間ほどのオーストリア旅行が始まる。出発前の気持ちとしては、昨年の夏の欧州小旅行と同様に、そこに何が待っているのかに対する楽しみと非常に静かな気持ちが隣り合わせになっている。 下手に達観しているわけではないが、自分が訪れたことのない土地は、常に想定の...


865. 発達科学の転換期の最中で
昨日、 “Principles of systems of science (2015)”を読み進める中で、成長(growth)と発達(development)の違いに関する記述が目に止まった。 そういえば、三年前に発達理論のセミナーを行った時、参加者の方から、日本語におけ...


803. 心理空間の差異化と時間的拡張過程
今日はいつもより早く起床したためか、午前中に随分と多くの仕事に取り掛かることができた。その中でもとりわけ力を入れて取り組んでいたのは、エスター・セレンとリンダ・スミスが執筆した “A dynamic systems approach to the development...


790. 無限の流れと発達支援における新たな視点
ここのところ頻繁に、攻撃的な夢を見る。昨夜の夢も非常に暴力的な描写が含まれていた。 夢の中で自らの攻撃性が表出されるのは、権限意識の世界の中で、自分のエネルギーを未だに抑圧しているからかもしれないと思わせる。そこでふと思いついたのは、昨日も強く感じていたことなのだが、依然と...


781. ダイナミックシステム理論と非線形ダイナミクスの学習
先週から今日にかけて雨の日が続いている。天気予報を確認してみると、日曜日の今日から今週末にかけて天気がずっと悪いようだ。 先週における嵐のような一日しかり、それらは新しい季節がやってくる変わり目を示すかのようである。今日は午前中から、二つの書籍に絞って文献調査を続けていた。...


773. 留まることとアトラクター状態
昨日は、普段に比べて、幾分多くの日記を書き留めていた。朝と夕方の二回に文章を書くということが習慣になっており、それ以外の時間帯においても、文章を書き留めておきたいという思いが自発的に湧き上がってきたら、その都度文章を書くようにしている。...

767. グループ課題に向けて
燦然と輝く太陽を拝むことのできる崖から、広大な海を見渡すことができ、眼下には薄黒い雲が散逸しているのを目撃した。そのような夢を昨夜見た。 その場所は、どうやら南アフリカにある喜望峰だということが夢の続きからわかった。喜望峰からインドに向けて列車で北上しようとしていた夢の中の...