2474. バッハとこれからの十年
今日も一日が充実感に満たされた形で終わりに差し掛かっている。毎日毎日が組成された形で静かに進行していく。 日々自分が行っていることは読むこと、書くこと、曲を作ること。そうした創造行為だけが自分の毎日の中にぽっかりと浮かび上がっているかのように思えることがある。...
1679. とある日曜日の午前に
今日の午前中は、気づけば結局、一切の仕事に着手しなかった。早朝の六時半から正午まで、ずっと音楽に関する調べ物をしていた。 とりわけ、ショパンの生き様と彼の作品について多くの時間を充てて調べていたように思う。ショパンに対して行ったのと同様のような調べ方を、リストとメンデルスゾ...
1343. 夢とMOOCと人工知能
グレン・グールドが演奏するモーツァルト——グールドが毛嫌いしていた——のピアノソナタ全集が終わりを告げ、バッハ——グールドが敬愛していた——の楽曲全集が始まりを告げた。ここ数日間、グールドが演奏するバッハを何時間聴いただろうか。...
848. ウィーン旅行計画
昨夜、ようやくオーストリアへの旅行計画の目処が立った。厳密には、非線形ダイナミクスに関する国際学会に参加することが目的であるから、純粋な旅行ではないのだが、空き時間があることも確かなので、観光も行いたい。 4/3(月)の朝にアムステルダムからウィーンに向かう。両地点の距離は...
656. ザルツブルグでの第七回「国際非線形科学会議」へ向けて
今日もまた大きな 偶然に見舞われた。午前中の仕事の手を休め、本日まだ一度も開いていなかったメールを確認すると、一通のメールが届いていた。 それは、この春にザルツブルグで開催予定の第七回「国際非線形科学会議」の案内であった。フローニンゲン大学で今学期に履修中の「複雑性と人間発...
570. デュッセルドルフに住む友人より
昨日10年ぶりに、大学時代から付き合いのある、ドイツ人の友人と連絡を取った。実際には、私がオランダで生活を始めるに際して、隣国のドイツに住んでいるその友人に数ヶ月前にメールを送り、彼からの返信をそのままにしていた、という事情がある。...
564. 探索とゆとりについて
小鳥たちの美しい小さなさえずりが、早朝のフローニンゲンの静寂な空間の中にこだましている。早朝六時の真っ暗闇の中、小鳥たちのさえずりは、闇の中を進む存在にとっての道しるべのような役割を果たしているように思えた。 朝の八時に近くなってから、ようやく辺りが明るくなってきた。今日は...
562. 書籍の執筆について
今日も非常に仕事がはかどる一日であった。本日は、専門書や論文に目を通すことは一切なく、午前中は主に第二弾の書籍について構成案を考えていた。 前作の『なぜ部下とうまくいかないのか』は、五つの章立てを決めた段階で、ストーリーの流れが自分の頭の中にあったため、章ごとの細かな内容を...
524. デン・ハーグへ向かう列車より
フローニンゲンからデン・ハーグ行きの列車に乗り、しばらくの時間が経過した。オランダの国内地図をまだ正確に把握していないため、主要都市の地理的関係が少し曖昧である。 そのため、デン・ハーグ行く最中に、かなり多くの地名を頭に入れることができ、それらの位置関係を掴むことができるよ...
325. 欧州小旅行記総括:時の流れの感覚質と新たな出発へ向けて
いよいよ欧州小旅行を終え、パリから西回りでベルギーを通ってオランダに帰る。奇しくもこの旅の終わりは、リオ五輪の終焉と同じ日であった。 現在、この文章をオランダへ戻る列車の中で書いている。今回の旅を一言で総括するならば、非常に濃密な時間と感覚に包まれた旅であったということだ。...