3636. 発達に対する淡い期待と「発達的マゾヒズム」
ヨーロッパの冬は、本当に暗い。おそらく、多くの日本人が何か憧れのようなものを抱きがちなヨーロッパの国々は、ことごとく冬が厳しいのだと思う。それが現実だ。 暗い。今日も外が暗い。 今、コーヒーメーカーが一日分のコーヒーを一生懸命作ってくれている。その音は自分をどことなく励まし...
2288. 音楽言語と発達思想の系譜
今週全体を振り返ってみると、やはり充実感に満ちたものであったように思う。興味深いのは、今週の充実感は先週のそれとは少しばかり質が違うことである。 これは毎週感じることである。その差はごくわずかであり、かろうじて認識できるかどうかの微細な差なのだが、毎週感じる充実感は質的に異...
175.ハーバード学派とフランクフルト学派の発達思想:甘い香りと苦い味
拙書 『なぜ部下とうまくいかないのか:「自他変革」の発達心理学』の帯文の中で、私の師匠の一人であるオットー・ラスキーが言及しているように、私はハーバード学派とフランクフルト学派の発達思想に強く影響を受けている。私の発達思想は、両者の学派によって育まれたものであると言っても過...