562. 書籍の執筆について
今日も非常に仕事がはかどる一日であった。本日は、専門書や論文に目を通すことは一切なく、午前中は主に第二弾の書籍について構成案を考えていた。 前作の『なぜ部下とうまくいかないのか』は、五つの章立てを決めた段階で、ストーリーの流れが自分の頭の中にあったため、章ごとの細かな内容を...
335. 流れ込む音楽世界
いよいよフローニンゲンも秋に入ってきたようだ。今日の最高気温は20度に満たない。どんよりとした雲が私の手前に見え、青空と薄い雲が彼方に見える。 今朝起きてから、数日前に見た夢について少し考えていた。その夢の中では、幾つかのクラシック音楽の楽曲が組み合わさり、大伽藍となって私...
329. 感覚の進化へ向かって
感覚というものが、現実世界に生起する何らかの対象との接触であるならば、現象を知覚した時に何も感じられないのであれば、それは真にその対象に触れていないからではないかと思う。あるいは、私たちの感覚というものが心の発達と同様に質的な特性を帯びるのであれば、対象に対して何も感じない...
313. 欧州小旅行記:バッハ博物館を訪れて
ライプチヒの二日目の午後に訪れたのは、バッハ博物館である。バッハ博物館について紹介する前に、ライプチヒが本当に「音楽の街」と形容されるにふさわしい特徴を一つだけ紹介したい。 実は昨日のシューマン博物館を訪れた際に、受付の女性から一枚の薄いパンフレットを頂いていたのだ。そこに...
312. 欧州小旅行記:メンデルスゾーンの虹色の音楽を浴びて
昨日のライプチヒでの体験は非常に密なものであり、正直なところ、昨夜の睡眠を経てどれだけその体験が消化されているのかを目覚めと共に確かめる必要があった。シューマン博物館で獲得したあの「確信」が、自分の中の一本の筋として存在していることを無事に確認してライプチヒでの二日目を開始...
290. 欧州小旅行計画
今日は先ほど、久しぶりに天気雨に見舞われた。空は晴れているのに雨が降るというのは不思議だな、と思っていた幼少時代のある記憶が鮮明に蘇ってきた。この記憶を再想起したことはおそらく初めてだったので、オランダのこの予測のつかない天候に対してある意味感謝をした。...