979. 自己としてのベートーヴェン
数日前の金曜日と土曜日は、一日中ベートーヴェンのピアノソナタを聴いていた。昨日はモーツァルトのピアノソナタを聴いていたのだが、結局今日もベートーヴェンのピアノソナタを聴きたくなる自分がいた。 実際には、起床直後にSpotifyを立ち上げた後、ドビュッシーのピアノ曲を一時間ほ...
975. 全体美と建築美
一昨日、昨日とベートーヴェンのピアノソナタだけを聴き続け、今日は打って変わって、モーツァルトのピアノソナタだけを聴き続けている。二人の偉大な作曲家の音楽を一日中聴き続けることによって、私の聴覚が麻痺し始めたのかもしれないが、今朝、ふとした気づきを得た。...
973. 音楽との向き合い方について
今日は早朝から、モーツァルトのピアノソナタを聴くことにした。モーツァルトが残したピアノソナタは全部で18曲あり、時間にして6時間半に及ぶ。 一昨日から昨日にかけて、ベートーヴェンのピアノソナタのみを延々と聴いていたためか、もしくは、今朝の感情と感覚の性質からか、今朝に限って...
966. 書くことと読むことの山脈の往来
ザルツブルグに滞在中、記念館や博物館を通じて、過去の偉大な音楽家たちの業績を辿っていた時に、インプットの量が脆弱であれば、ある時からアウトプットの量が必ず枯渇するのではないかということに気づかされた。 モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト等、彼らにまつわる資料を直接こ...
963. ある古書店での一冊の書物との出会い
昨夜の夢が私の身体と精神を治癒したためか、今日は心身ともに非常に調子が良かった。「タレントアセスメント」のコースに参加するためにキャンパスに向かって歩いている最中、常に気分が高揚していた。 もうすぐ五月に入るのだが、マフラーを巻き、手袋をはめながらフローニンゲンの街を歩いて...
947. 無限と永遠の世界につながる扉:死の直前のモーツァルトが描かれた絵画から
昨日は、論文を大幅に加筆・修正するという作業を午後から夜にかけてずっと行っていたためか、昨夜の睡眠時間はいつもより一時間ほど長くなった。昨夜も十時前に就寝したのだが、今朝目覚めたのは七時であった。 目覚めた瞬間に、十分寝たにもかかわらず、もう少し睡眠を取ってもいいのではない...
944. ベートーヴェンが曲に込めた法則性の探究に向けて
仕事を通じた発達というテーマが、私を強く捉えていることを感じる。早朝にそのテーマが自分の内側で浮上してきていることに光を当てると、不思議なほどにそのテーマが自発的に膨らんでいるのを実感している。 そうした様子を見るにつけ、少しばかり、そのテーマに対して自分の言葉を当てる必要...
937. 顕現を待つ内側の音楽
オーストリアからフローニンゲンに帰ってきてから、ピアノ曲だけではなく交響曲をかけながら仕事をするようになった。特に、起床直後に身体を動かす際は、モーツァルトの交響曲をかけ、その後にベートーヴェンの交響曲を二時間ほどかけている。...
936. 肯定・承認・共感
ウィーンとザルツブルグを訪れることによって、自分の生き方が揺るがないものになったことは予期せぬ出来事であった。欧州に渡る前、そして渡欧後のしばらくは、自分の生き方を絶えず批判するような自己を隣に置き、批判の極致まで自分の生き方を検証するようなことを強いられていた。...
932. 旅の経験から教えられた重要なこと
オーストリアからフローニンゲンに戻ってきてから、起床直後に10分ほど体を動かす際に聴く音楽が変わった。旅行中においても、その他の朝の習慣的な実践ができなくても、身体を活性化させることだけは行っていた。 精神的な実践よりも先に、必ず身体的な実践がなければならないと私は思ってい...