1367. 新たな風
六時に起床。寝室の窓から外を眺めると、遠方の空に真っ赤に燃える朝日が顔を出していた。しばらくその朝日を拝み、私は書斎に向かった。 昨日に引き続き、今日も活力が湧いている。昨日よりも静かな流れなのだが、それは確かに「活力」と表現していいものに違いはない。...
1349. 幸福と解放の実現に向けて
ぬるめのお湯に満たされた浴槽にゆったりと浸かり、夕食を済ませた。相変わらず今日も涼しい気温であり、さらには雨が断続的に降り注ぐような一日だった。幸い明日は晴れるらしい。 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンが絶えず音楽作品を創出したように、シェイクスピアや辻先生が絶えず...
1343. 夢とMOOCと人工知能
グレン・グールドが演奏するモーツァルト——グールドが毛嫌いしていた——のピアノソナタ全集が終わりを告げ、バッハ——グールドが敬愛していた——の楽曲全集が始まりを告げた。ここ数日間、グールドが演奏するバッハを何時間聴いただろうか。...
1327. 手紙への転生に向けて
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シェイクスピア、プルースト・・・。創作に次ぐ創作を継続させた偉人の名前とその存在の輪郭が、昨夜の就寝前の自分の目の前に現れた。 もはや私は、創作に次ぐ創作を成し遂げた彼らのような人物しか見ることができない。表現に表現を重ね、人生の最後ま...
1311. 小雨降る日曜日の午後
午前中、複雑性科学の概念を教育研究に適用した論文を四本ほど読んだ。先日にも、複雑性科学と教育に関する専門書を数冊ほどアマゾンで注文していたため、今月と来月は随分とこのテーマについて自分の理解を深めていくことになるだろう。...
1305. 夢の中でのモーツァルトの話から:円と鏡像関係
薄い雲に覆われた空。風が呼吸をしているかのように断続的に吹く。 外側の世界は今日もとても静かである。今朝はベッドから起き上がるか否かの時に、昨夜見た夢の鮮明な印象に包まれていた。 私は夢の中で、モーツァルトと会話をしていた。彼の話を四六時中聞いていただけだったので、それを会...
1273. ハイドンとフロム
今日は朝からハイドンの交響曲を絶えず書斎に流している。このCDには、ハイドンが残した106のすべての交響曲が収められており、それを全て聴くには膨大な時間がかかる。 これと合わせて、モーツァルトの全ての交響曲が収められたCDがセットになったものがデータとして取り込まれており、...
1217. バッハのシンフォニアより
早朝、日記を少しばかり書き留めていると、自分の文体が揺らいでいることに気づいた。文体を支える土台が揺れており、言葉に生命力のようなものが宿っていないことに気づいた。 文体というのは、その人を映し出す鏡のような特徴を持っており、その人の本質的な特性を映し出すだけではなく、より...
1214. マルチフラクタルトレンド除去変動解析と埴谷雄高著『死霊』
今朝は少しばかり早く起床したためか、午前中の仕事の合間を縫って、先ほどソファの上に腰掛けながら、しばらく目を閉じていた。およそ10分ほどであろうか。 目を閉じていると、夢の世界の入り口の前にたたずんでいるような感覚に包まれた。実際に、言葉にならないような映像が自分の脳裏に浮...
1213. ミサ曲の感動と型について
深く静かな感動に私は包まれていた。このところ、仕事をする際には、絶えずモーツァルトの協奏曲を聞いていた。 毎日、14時間ほど延々とモーツァルトの協奏曲を聴いている私の心は非常に落ち着いており、それもあってか、全ての仕事が一つの統一的な規律の中で営まれていることがわかる。ここ...