3842. 「プルースト的」な発達
今朝は五時前に起床したこともあり、まだ五時半を少し回ったところだ。まだ夜の明けぬ静寂な外の世界に耳を傾けてみると、小鳥の鳴き声が聞こえて来る。 小鳥たちは随分と早起きである。おそらく小鳥たちも睡眠を取っているのだと思うが、どこでどのように眠っているのかを想像すると、おのずと...
3799. この夏からの生活
時刻はゆっくりと午後三時に近づきつつある。午前中の青空はどこかに行ってしまい、薄い雲が空を覆っている。そして、木枯らしがフローニンゲンの街を吹き抜けている。 先ほど仮眠を取ったので、これから午後の活動に入っていきたい。具体的には、バッハのコラールに範を求めて作曲実践をし、昨...
1916. 来年からの探究活動
昨夜、今後の学術探究の進め方に関して少しばかり立ち止まって考えていた。今の私は、自分が何を真に探究したいのかをすでに分かっている。 そして、そうした探究対象が少しずつ形を変え、多様な領域に伸びていくことも知っている。昨夜、来年から所属する予定の米国の大学院で何かしらの講義を...
1385. 「日記的随筆」「随筆的日記」の確立に向けて
早朝はあいにくの曇り空だったが、自分の思いが届いたのか、昼食前から晴れ間が広がった。数日前に計画していた通りに、昼食前にランニングに出かけた。 欧州に渡って以降、曜日の感覚というものがいよいよ無くなり、今日が平日の水曜日であることにはたと気づかされる。八月に入っても依然とし...
1327. 手紙への転生に向けて
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シェイクスピア、プルースト・・・。創作に次ぐ創作を継続させた偉人の名前とその存在の輪郭が、昨夜の就寝前の自分の目の前に現れた。 もはや私は、創作に次ぐ創作を成し遂げた彼らのような人物しか見ることができない。表現に表現を重ね、人生の最後ま...
1268. 数年後の活動と今日の活動
専門書を読んでは取り留めもない考えが頭をよぎり、それを文章に書き出しては、また専門書に戻り、そして再び自分の取り留めもない考えと向き合うようなことが絶えず繰り返されていく。 自己から離れ、自己に向かうという、自己からの離反と接近の永劫的な繰り返しの中で人は生きていくことを宿...
1131. 文学作品の哲学的探究へ向けて
天気予報が肯定的な意味で外れ、今日は一日中晴れだった。夕食を摂りながら、今日という一日を少しばかり振り返っていた。 私は日々の生活を通じて湧き上がってきた思考や感覚を日記として書き留めているが、当然ながら、日記を書くことだけを行っているわけではない。日記というのはあくまでも...
1075. 作曲実践と翻訳書について
昨夜も夜の八時から九時の時間にかけて作曲の学習と実践を行っていた。日が沈む時間がとても長くなり、十時を過ぎてからようやく日が沈むようになっている。 明るい外の景色を眺めながら、作曲の実践書通りに作った音を聞いていた。本当に少しずつであるが、毎日自分が作曲に関する新たな学びを...
1064. ある企画の始まり
一人の人間が生きていく過程というのは、一つの主題を形作っていくことなのかもしれない。一つの主題を発見するというよりも、主題そのものを日々の行為を通じて形作っていくのだ。 そのようなことを思うとき、私は、人生におけるちょっとした企画を立てた。その中身については、ここで書く必要...
531. 変化の粒子
今日は、仕事の間中ずっとジョージ・ウィンストンのピアノ曲を流していた。69曲のピアノ曲の合計時間は4時間15分ほどであるため、全ての曲を少なくとも二回聴いていたことになる。 夜の八時を回ると、ジョージ・ウィンストンが編曲をした「カノン」を延々と繰り返し聴いていた。ある時から...