2638. 【アムステルダム滞在記】第48回国際ジャン・ピアジェ学会の初日
国際ジャン・ピアジェ学会の初日が終了した。今日は午前九時から夜の七時まで終日にわたって様々な学者の発表を聞いた。 どの発表も非常に中身が濃く、初日の学会が充実していたのは確かだが、後半はもう自分の認知的積載量(cognitive...
1644. マライン・ヴァン・ダイク教授との立ち話より
昨日も一日中、現在履修中のコースの課題に取り組み、その合間に、日本の企業人の発達支援に関する二つの協働プロジェクトの打ち合わせを行っていた。研究活動と研究成果をもとにした実務活動の中で、日々の生活が形作られていく。 非常に充実した形で欧州での一日一日が過ぎていく。今朝は六時...
1570. 第48回国際ピアジェ学会での研究発表に向けて
今日も気付けばあっという間に一日が過ぎ去った。顔を上げてみると、書斎の窓の外には暗闇が広がっている。 以前は10時まで明るかったオランダの空も、今となっては8時を過ぎる頃には、空が闇に包まれるようになった。今日は一日を通して日本語で日記を書き留める時間がなかったため、一日の...
1256. 冷夏に思う冬と環境による発達
少しばかり寒さを感じさせる七月の朝。今日は早朝に、デイヴィッド・ウィザリントンの論文を三本ほど読むことから仕事を開始した。 これらの論文はどれも、発達科学を取り巻く思想的立場の分類と整理を第一目的とし、そこからどのような思想的枠組みを持って発達科学の研究に従事するべきなのか...
1211. ブラックスワンとバグ:個人と集合の発達に不可欠なもの
昨日、マライン・ヴァン・ダイク教授との面会を済ませた私は、社会科学キャンパスを後にし、自宅に向かっていた。キャンパスから自宅に戻る時は、いつもノーダープラントソン公園を通ることにしている。 ここは市民の憩いの場所であり、四季折々の変化をそこにいつも見て取ることができる。今の...
1207. サンタクロースを信じる多くの大人たち
マライン・ヴァン・ダイク教授との面会を終えた私は、足早にキャンパスを後にした。というのも、ヴァン・ダイク教授が面会の最後に教えてくれたように、これから天気が一気に崩れ、雷雨に見舞われるとのことだったからだ。 キャンパスから自宅に近づくにつれ、天候がどんどん怪しくなっていった...
1206. ヴァン・ダイク教授との面会より
今日は少しばかり蒸し暑い一日だった。基本的にフローニンゲンは、夏でも涼しく、湿度も高くない。 しかし、今日は湿度と共に気温も高い一日だった。実際に、最高気温は30度まで到達していた。 室内で仕事をしている時には暑さが全く気にならなかったのだが、午後から大学の学生支援課に行く...
1203. 夏季休暇の三日目より
夏期休暇に入り、二日目が経った。確かに、大学関連でこなすべきことがほとんどなくなったという点においては、夏季休暇の様相を呈している。 しかし、この二日間において、自分のなすべきことに対する姿勢については何の変化もない。一昨日は、南オランダのライデンという街に観光に出かけたが...
1026. SSGに関するワークショップを振り返って
再び日々の生活が落ち着いたものになりそうだ。数日前に開催されたワークショップについて少しばかり振り返っていた。 このワークショップは、私が現在の研究に適用している「状態空間グリッド(SSG)」という手法に関するものだ。この手法を開発したのは、マーク・レヴィスという発達心理学...
866. アイデンティティの発達と創発について
昨日は、夕方から「複雑性とタレントディベロップメント」というコースの最後のクラスに参加した。前回のクラスに引き続き、今日もゲストスピーカーが講義を担当した。 今日の講義を担当したのは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授だった。クネン先生は本来、アイデンティティの...