3228. 生態系としての意識
時刻は午後七時半を迎えた。ボストンからフローニンゲンに戻ってきての初日は、とても落ち着いており、かつ非常に充実していた。 華麗な秋の足音が聞こえてくるかのような雰囲気に包まれた土曜日だった。先ほど夕食を摂りながら、私たちの意識というのは一つのダイナミックな生態系なのだという...
3119. 動き出す予感
時刻は午後三時半を迎えた。これから、教育哲学者のキャサリン・エルギン教授の書籍“True Enough (2017)”の続きを読み進めていく。今日は折り返しの第七章となる。 不思議なことに、本書を最初に開いた時は非常に難解に感じられた本書が、章を追うごとに親しみやすいものに...
3052.【北欧旅行記】動き出す人生
今朝は六時前に起床し、起床直後に直ぐにシャワーを浴びた。今日はトゥルクという町にあるシベリウス博物館に訪れる。 昨夜調べてみると、ヘルシンキからその町までは電車で行けるようなのだが、そのルートがGoogle Mapに表示されず、結局高速バスでその町に行くことにした。列車でも...
2638. 【アムステルダム滞在記】第48回国際ジャン・ピアジェ学会の初日
国際ジャン・ピアジェ学会の初日が終了した。今日は午前九時から夜の七時まで終日にわたって様々な学者の発表を聞いた。 どの発表も非常に中身が濃く、初日の学会が充実していたのは確かだが、後半はもう自分の認知的積載量(cognitive...
2636. 【アムステルダム滞在記】国際ジャン・ピアジェ学会の始まりの朝に
アムステルダムの滞在二日目の朝を迎えた。今日は普段と同じように五時半あたりに起床し、六時前から一日の活動を開始させた。 昨日はヴァン・ゴッホ美術館に足を運び、そこで多くの時間を過ごした。フローニンゲンからアムステルダムまでは片道で二時間半ぐらいの移動時間がかかる。...
2273. 発達現象のシミレーションに向けて
今日は夕食を食べ終えたら、作曲実践に取り掛かるのではなく、まずは生物学の書籍を少し眺めたいと思う。精読をするのではなく、あえて眺めるという表現を使った。 また、生物学の書籍というのも、これは数理モデリングの技法を学ぶためである。数ヶ月前にサスキア・クネン教授の論文を読んだ時...
2270. 成長の可視化とシミレーションについて
天気というのは本当にダイナミックシステムだと思う。おそらく、数日先ぐらいの近未来の天気の予測は可能だと思うのだが、それより先の将来になるとその予測は難しい。 これは人間の成長に関するシミレーションにおいても当てはまるとつくづく思う。昨年はとりわけ、複雑性科学の一領域であるダ...
1644. マライン・ヴァン・ダイク教授との立ち話より
昨日も一日中、現在履修中のコースの課題に取り組み、その合間に、日本の企業人の発達支援に関する二つの協働プロジェクトの打ち合わせを行っていた。研究活動と研究成果をもとにした実務活動の中で、日々の生活が形作られていく。 非常に充実した形で欧州での一日一日が過ぎていく。今朝は六時...
1570. 第48回国際ピアジェ学会での研究発表に向けて
今日も気付けばあっという間に一日が過ぎ去った。顔を上げてみると、書斎の窓の外には暗闇が広がっている。 以前は10時まで明るかったオランダの空も、今となっては8時を過ぎる頃には、空が闇に包まれるようになった。今日は一日を通して日本語で日記を書き留める時間がなかったため、一日の...
1490. 科学者・哲学者・作曲家として生きること
今日は午前中に激しい雨が降り、買い物に行くのをやめようと思ったが、昼食前にちょうど雨が止んだため、四日分の食料を買いに近くのスーパーへ足を運んだ。学術研究と作曲実践を並行して行う毎日が、これまでにないほどに充実したものとなっている。...