1531.「自分の日記」
日記とは何なのだろうか?欧州での生活を始めて以降、「日記」と呼ばれる表現手段について、考えさせられることが何度もあった。 そして、今もまだそれについて考えることがよくある。「日々を記す」ということ、記される日々は何であり、日々を記すというのは本質的にどう言うことなのだろうか...
1497. ムツィオ・クレメンティと理論という公共財産
科学的探究を通じて科学的に自己を知り、哲学的探究を通じて哲学的に自己を知り、作曲実践を通じて音楽的に自己を知る日々が続いていく。そうした日々が自らの道になる日が来るまでに、まだ多くの年数を要するだろう。 学術研究も作曲実践もそれが日々の瞬間瞬間の呼吸と同じように行えるように...
1485. バッハのゴルトベルク変奏曲『アリア』から
作曲実践に関して新たな気づきを得たのでまた書き留めておきたい。それは昨日の自分の考えを若干訂正するものである。 絶え間なく気づきと訂正を自己に施していくこと、それは人間として真に生きていることの証左であろう。気づきも訂正もない生活は、人間本質に反した生の営みであるように思う...
1482. 作曲実践の再考
今日は作曲に関してまた色々な気づきを得られた一日だった。これまで英文論文を執筆する方法や日本語の書き方に関して、自分の文体を築き上げるための手本のようなものを絶えず参照してきた。 具体的には、優れた英文論文や和書を手書きで写すということを長らく修練として課してきた。作曲に関...
1468. 65歳からの学士入学の検討
今朝は五時半に起床し、六時前から一日の仕事に取り掛かり始めた。起床したときのみならず、六時になろうとしている今もまだ辺りは闇に包まれている。 九月を目前に控え、季節がいよいよ変わったのだということを痛感する。季節の変化に合わせて気分にも変化があったのか、これまではエドヴァル...
1407.【北欧旅行記】北欧への出発の朝に
北欧旅行への出発の朝。昨夜は九時過ぎに就寝し、今朝は四時半に起床した。 五時に起床する予定だったが、この旅へ向けた自分の想いが現れているかのように、予定よりも少しばかり早く目覚めた。久しぶりにこの時間帯に起きてみると、さすがにまだ辺りは暗い。...
1404. 明日からの北欧旅行と作曲家の高度な知性に関する論文
一筋の飛行機雲しかなかった空に大量のうろこ雲が発生し、そこから一変して雲が全くない青空に戻った。時間にして数十分ほどの間に、その一連の出来事が起こった。 この激しい天気の変化は、どことなく明日からの北欧旅行が私にもたらす変化を暗示させる。何もないところに怒涛のような変化の流...
1359. 金曜日に思う作曲
金曜日。今日は金曜日だ。今日は金曜日だったのだ。 てっきり今日は木曜日だと思っていたのだが、今日は金曜日だった。そうした確認をしなければならないほどに、曜日感覚が消失しつつある。 というのも、夏期休暇に入って以降、とにかく自らの探究リズムの中に自己を据えて生活を送っているか...
1349. 幸福と解放の実現に向けて
ぬるめのお湯に満たされた浴槽にゆったりと浸かり、夕食を済ませた。相変わらず今日も涼しい気温であり、さらには雨が断続的に降り注ぐような一日だった。幸い明日は晴れるらしい。 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンが絶えず音楽作品を創出したように、シェイクスピアや辻先生が絶えず...
1327. 手紙への転生に向けて
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シェイクスピア、プルースト・・・。創作に次ぐ創作を継続させた偉人の名前とその存在の輪郭が、昨夜の就寝前の自分の目の前に現れた。 もはや私は、創作に次ぐ創作を成し遂げた彼らのような人物しか見ることができない。表現に表現を重ね、人生の最後ま...