3288. 今道友信氏の『美について』より
今朝は朝焼けがとても綺麗だった。空に浮かんでいる雲が薄赤紫に輝いていて、その光景には恍惚とさせる何かがあった。刻一刻と色彩を変えていく雲を眺めながら、午前中の仕事に取りかかっていた。 今日は昨日に引き続き、和書を読んでいた。昨日は、森有正先生の日記を読み、今日は今道友信氏の...
2678. 作曲のステップ
今日も読む。今日も書く。今日も作る。そんな一日が始まった。 時刻はまだ六時手前である。今は起床直後よりも世界が明るく感じられる。確かに空は薄い雲で覆われているのだが、明るくなったと知覚できる自分の心がここにある。 読む、書く、作る。この三つで満たされた毎日。この三つさえあれ...
2569. 新たな習慣と今朝型の夢
昨日の早朝から、新たな朝の習慣として、プラトン全集の素読を行うようになった。今朝もそれを行った。 プラトン全集を読むことによって一日の活動の開始に向けて準備をするというのは今の自分に合っているようだ。プラトン全集を読むことは言語的なものに接することを意味しているため、全集を...
2564. ギリシャの接近
ライトブルーの穏やかな空がフローニンゲンの街を覆っている。今朝は六時前に起床し、六時を少し過ぎた頃から一日の活動を開始させた。 今日から新たな習慣を始めた。昨日日記で書き留めていたように、“Plato: Complete Works...
2563. 技術と思想の修練
今日は見事な晴天であった。夕方の七時半を迎えた今も、西日が燦々と地上に降り注いでいる。 どうやら明日も同じような天気になるらしい。明日の朝から、今朝方書斎の本棚から引っ張り出してきたプラトン全集を読み始める。 今、机の右隅にその分厚い全集を置き、明日の朝からの素読を小さな楽...
2562. 言葉と感性の共時的深化
早朝に引き続き、自らの感性を鍛錬する方法についてしばらく考えていた。明確な方法というものはないのだが、自分なりに手探りで諸々の実践をしている。 また、そうした方法について改善するべきところや新たな着想はないかとあれこれ考えていた。日々の生活の中で接する音楽や絵画との向き合い...
2361. 作曲に潜む揺らめく一本の線:天球の音楽
一日の仕事を終え、そろそろ一日の楽しみである作曲実践に取り掛かりたいと思っていた矢先、どうも構成的な意識にいる自分に気づく。「カチッ・カチッ」と思考空間の中で音が聞こえてくるかのようだ。 それは、内側の中で何かが形になろうとするときに発せられる無音の有音である。今この瞬間に...
1489. 無限と永遠の表現へ向けて
昨日までの晴天から打って変わり、今日は早朝から雨が降り注いでいる。辺りはうっすらとした暗さを持っており、今日は一日中書斎で仕事に打ち込むことを静かに指示しているかのようだ。 今日は一日中雨のようだが、明日から数日間天気が崩れるようなので、昼食前に四日分の食料を買いに近くのス...
1148. ヘラクレイトスと自己との闘争
ふと、今年の三月初旬にザルツブルグで行われた学会の初日の夕食会を思い出していた。特に、その夕食会での数人の研究者との会話を思い出していた。 私のディナーテーブルには、アメリカ人、ギリシャ人、スペイン人、ポルトガル人、デンマーク人の研究者が座っていた。この学会は複雑性科学に関...
1118. 言葉を超えたその先
埴谷雄高著『死霊』が届いてからの私は、自分の心と向き合わざるをえなかった。書籍が届けられた時、分厚い封筒から中身を取り出すことをせず、私はソファの一角にこの書籍を置いた。 あえてその書籍を見ないようにするかのように、私は複雑性科学と教育哲学を架橋させることを試みた...