

1056.楽譜の到着と今後の研究へ向けて
昼食前にランニングを済ませ、自宅の前に戻ってきた時、隣の棟に住む老父婦が私に声をかけてきた。なにやら、私宛に郵便物が届いているとのことであった。 オランダでは、郵便物の受け取り主が不在の場合、近所の人がそれを受け取ることになっている。奥さんから郵便物を受け取った時、見た目の...

1053. 明瞭な意味と意義に向けて
雲ひとつない晴天の朝。春の穏やかな朝日が、新緑の木々に降り注いでいる。 フローニンゲンもようやく暖かくなり始めた。今朝は起床直後から、身体が非常に軽く、質の高い睡眠が取れたことを知る。 今日から再び新しい一日を始めるにあたって、内面上の様々な課題を乗り越えていく必要があるこ...


1042. 母国と自己の変化
引き伸ばしていた修士論文の修正も、いざ取り掛かってみると、思いの他に納得のいく形で修正を終えることができた。文章というのは寝かせれば寝かせるほど、新しい気づきが得られるものである。 また、新しい気づきを得れば得るほど、文章全体がさらに成熟の方向へ向かっていくから不思議である...


1027. オットー・ラスキー博士との共同オンライン講座
昨日、無事にフローニンゲン大学での二年目の所属先が決まり、少なくともこれからさらに二年間はオランダで生活をすることになった。その後については確定的ではないが、米国に再び戻って探究を続けるか、ハンガリーでネットワーク理論に関する探究を行うか、そのままオランダに残って研究を続け...


1026. SSGに関するワークショップを振り返って
再び日々の生活が落ち着いたものになりそうだ。数日前に開催されたワークショップについて少しばかり振り返っていた。 このワークショップは、私が現在の研究に適用している「状態空間グリッド(SSG)」という手法に関するものだ。この手法を開発したのは、マーク・レヴィスという発達心理学...


1025. 複雑性科学と教育科学の架橋へ向けて
今日は一つ嬉しい知らせがあった。無事に「実証的教育学」のプログラムに入学が許可され、今年の九月からは教育科学学科に在籍しながら研究を続けることができる。 これでオランダにさらに二年間ほど滞在できることが確定した。実際には、このプログラムは一年間のものなのだが、その後に一年間...


1024. 二年目の「実証的教育学」のプログラムでの研究内容について
昨夜の夢を思い出しながら、日々の生活の中で振り返りの時間を設けることは極めて重要だと痛感している。それも頭の中で振り返りを行うのではなく、必ず文章の形で振り返ることが何よりも大切だと強く実感している。 私は基本的に、少なくとも朝と夕方のそれぞれに一時間か一時間半ほどの時間を...


1023. 二日間のワークショップを終えて:夢の中の凶暴性
一昨日と昨日にかけて、現在の私の研究で用いている研究手法「状態空間グリッド(SSG)」に関するワークショップに参加していた。そこでの体験が非常に実りの多いものであったためか、それらの体験を日記としてまとめることがとても難しかった。...


1019. ハーバード大学書店からの贈り物
午前中に二冊の書籍を読み、昼食の前後に仕事関連のメールの返信をした。その後、明日の講義の発表に備えて資料を印刷するために、フローニンゲン大学の図書館に足を運んだ。 五月最初の月曜日は、快晴に恵まれた。早朝は気温が低かったが、午後からは気温が上がり、キャンパスに向かう道中のノ...


1018. 哲学・数学・心理学・音楽
「逆説的な事柄は、哲学にとっての原動力である」というドゥルーズの言葉が印象に残っている。これは、哲学という思想体系を構築するという営みだけではなく、人間の発達においても等しく当てはまることだと思う。 逆説的な事柄は、発達の原動力であることは間違いない。それは単純に、弁証法的...