381. 文献の購入先
同じプログラムに在籍するインドネシア人のタタと先日立ち話をしていたところ、彼女はまだ課題図書を購入できていないとのことであった。フローニンゲン大学が提供している電子書籍サービスによって、基本的に生徒は実物のテキストを購入せずとも、書籍や論文を電子データの形式で読むことができ...
372. 思想や哲学
気がつけば九月も終わろうとしている。早いもので、フローニンゲンで生活を始めてから二ヶ月が経とうとしていることにふと気づかされた。十月が近づいてくるにつれ、フローニンゲンの街も徐々に寒くなり始めている。 早朝の起床は、太陽が昇るよりも早くなってしまった。薄暗闇の中、今朝も太陽...
369. 想い
就寝することと起床することが極めて難しい日々を送っている。今日という一日の中に込められた意味の粒子を振り返った時、その粒子が持つ密度に圧倒されてしまう自分がいるのだ。 そして、自分を圧倒するような密度を持った粒子が今日という日に存在したということ、その事実に感激する気持ちと...
368. 個人と組織の発達に関する新たな理論モデル「ダイナミックネットワーク理論」
フローニンゲン大学でダイナミックシステム理論に関する経験豊富な研究者や実務家から直接教えを受けることに伴い、ただただ嬉しい意味での驚きに包まれている。この一年間の小さな目標は、これまで培ってきた構造的発達心理学の言語体系を一旦手放し、新たな言語体系を内側に構築していくことで...
366. 閉鎖系システムから開放系システムへ向かって:他者からの刺激と促進
正直なところ、この数年間を振り返ってみると、私はひどく閉じた世界の中で探究活動を行っており、他者から何か刺激や促進を得ることに対してそれほど積極的ではなかったと思われる。 この背景にはもしかすると、年齢を重ね、さらには自分の専門性を徐々に確立していくと、それが自己を閉鎖系の...
364. 知性・能力の発達に関して注目する「ダイナミックネットワークモデル」
勉強したいという気持ち、研究を進めたいという気持ちを抑えることができず、今日は休日にもかかわらずいつもより30分ほど早く起床した。早朝のルーティンをこなしている最中、研究に関するアイデアが閃いたのでそれを研究ノートに書き記しておいた。今の私は確実に、フローニンゲンという街が...
363. カリキュラム再考
今日は、プログラム長のルートと一年間のカリキュラムの最終決定と論文アドバイザーの選定のための面談をした。論文アドバイザーに関しては、このプログラムに応募する前からサスキア・クネン教授に依頼をしており、彼女が私のアドバイザーを務めてくださることになっている。...
362. 「タレントディベロップメントと創造性発達プログラム」の同僚たちとの出会い
フローニンゲンの街はすっかりと秋らしくなり、私たちが秋という季節の中にいることを実感させてくれるあの柔らかなクリーム色の太陽光が日中の間降り注いでいる。太陽が沈むと、秋独特の静けさが世界に染み渡っていく。 今、窓の外に見えるのは、秋の夜空に浮かぶ三日月である。遥か彼方に浮か...
360. オートポイエーシスとアロポイエーシス
ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィの主著 “General system theory (1968)”を読み終え、次にジョン・ミンガーの “Systems thinking, critical realism and philosophy...
358. フローニンゲン大学のキャンパスを歩きながら
今日は午後から、心理学の修士課程に所属する学生向けのガイダンスに参加してきた。 通学路の途中に “Noorderplantsoen”という市民にとって憩いの公園があり、この公園内を歩きながら大学キャンパスに向かうことができるのは実に幸福感を覚える。この季節はまだ緑豊かであり...