

556. 欧米の一流校の博士課程
先日の「複雑性と人間発達」のクラスで同席した、博士課程に所属しているドイツ人のヤニックとお互いの近況について、先ほど立ち話をしていた。知性発達科学に関する自分の研究をより深く探究したいという想いと、探究の過程で得られた知見を活用した実務の質をより向上させていきたいという想い...


550. 研究仲間
「複雑性と人間発達」というコースを共に履修しているジェレミーから、先ほどテキストメッセージがあった。ジェレミーは、私と同じプログラムに在籍しており、もともとはドイツのテレビ局で働いていたドイツからの留学生である。 ジェレミーとは、九月の顔合わせのランチミーティングの時に話し...


543. その時へ向かって
フローニンゲン大学での二学期が始まった最初の週の土曜日が、静かに終わろうとしている。夕食を摂ろうと準備をしていると、ふと、知識が真の知識となり、真の知識が智慧となる過程の過酷さを思い知る。 そうしたプロセスの過酷さと同時に、その道を歩むことに要求される長大な時間についても考...


537. 「複雑性と人間発達」コースの開始
今日は、待ちに待った「複雑性と人間発達」というコースがスタートする日である。私がフローニンゲン大学に来た最大の目的は、このコースを受講することによって、発達研究にダイナミックシステムアプローチを適用する理論的・技術的な力を高めることであった。...

519. 学びの連環:プログラミング言語「R」について
これまで獲得した知識や経験が思わぬところで力を発揮する、ということに直面した経験は誰しも少なからずあると思う。先日のクネン先生とのミーティングの中で、そのような経験をした。 今回の研究では、応用数学のダイナミックシステムアプローチを活用する前に、統計学の初歩的な手法を活用す...


518. システムダイナミクスとダイナミックシステムアプローチ
今日は、システムダイナミクスに関する論文を五本ほど読んでいた。システムダイナミクスは、1950年代の後半に、MITのジェイ・フォレスターが提唱したものであり、システム思考を用いたコンピューターシミレーションにその特徴がある。...


511. オランダの大学院の成績評価について
今朝起床すると、同じプログラムに所属のエスターからテキストメッセージが届いていた。なにやら、先日実施された「タレントディベロップメントと創造性の発達」のコースの最終試験の結果が出たとのことである。 エスターは親切にも、メッセージの中に彼女のスコアを記載していた。天体物理学を...


510. オンラインゼミナールより
本日の午前中に、『卓越性研究の最前線』という新オンラインゼミナールの最初のクラスを開催した。初回のクラスの終了後、受講生の皆さんと同様に、自分でもあれこれと今日のクラス内容について振り返りを行っていた。 私たちが「才能」という種を「卓越性」という果実に育んでいくためには、一...


509. 多様な波
今日の午後、二つのインターネットブラウザーを使って、同じアプリケーションを起動させてみたところ、その起動速度が異なることに気づいた。気になったので、ブラウザーごとの回線速度を調べてみると、随分違いがあることがわかったのだ。...


507. ベートーヴェンとスピノザ
今日は朝から雨模様である。当初の計画では、フローニンゲン大学の社会科学キャンパスに行き、研究に必要な論文をいくつかプリントアウトしようと思っていたのだが、雨が降っていることもあり、今日もまた一日中書斎にこもって仕事をすることにした。...