2056. 春の予感
春の予感が確かにあった。昨日、研究インターンに関して、ジャン・ディエナム博士とエスター・ボウマ博士とミーティングをし終えた後、ザーニクキャンパスから河川敷のサイクリングロードを歩いている時に春の予感があった。 「もう直ぐ春が来る」という確かな実感は、日が伸び始めていることに...
2035. 魂の欲求
闇の向こう側にある空が少しずつ明るくなり始めている。しかし、空には雲がかかっているためか、外側の世界が明るくなるにはまだ時間がかかりそうである。 空に浮かぶ雲が黒く鬱蒼としたものに映る。だが、今日は晴れの予報が出ていることは、私の心を少しばかり和ませる。...
2023. 永遠の謎の中で
今日は最高気温が5度、最低気温が1度と、フローニンゲンにしてはそれほど寒い日ではないのに、どこか寒さを感じさせる。 それはこの鬱蒼とした雨雲のせいかもしれないし、それ以上に、今激しく降り注いでいる雨がそのように感じさせるのかもしれない。窓越しから通りを眺めてみると、道行く多...
2008. 届けられた書籍たち
今日はとても冷える一日である。相変わらず部屋の中はとても暖かいのだが、外気の温度がいかんせん低い。 おまけに太陽が顔を覗かせることはなく、早朝からずっと曇り空である。そんな天気の中、昼食後、近くの郵便局に足を運んだ。 注文していた書籍が数日前に届いたらしく、その時は不在であ...
1986. 追悼
今日は四時半に起床して以降、ベートーヴェンの手紙が収められた書籍を読むことと作曲実践をして午前中の時間を過ごしていた。 先ほど昼食を摂り終え、食卓の窓越しから外の景色をふと眺めた。昨日に引き続き、今日のフローニンゲンの天気は晴天である。...
1985. 一昨年と昨年の今頃
早朝、ふと二年前のこの時期について思い返していた。二年前の一年間は日本に滞在しており、ちょうどフローニンゲン大学に訪問し、サスキア・クネン教授とルート・ハータイ教授との面会に向けて日本を出発する頃だったように思う。 二年前の今頃は、『なぜ部下とうまくいかないのか』の原稿を執...