375. 自助
フローニンゲンの気候も随分と秋めいてきたのだが、今日はとても暑い日であった。夏としての役目を果たし、爆発の中にフローニンゲンの夏が死んでいくかのようであった。明後日からは、最高気温が20度前後の気候となるようだ。 日ごとに自分の思考空間が英語という言語に支配され、その間隙に...
372. 思想や哲学
気がつけば九月も終わろうとしている。早いもので、フローニンゲンで生活を始めてから二ヶ月が経とうとしていることにふと気づかされた。十月が近づいてくるにつれ、フローニンゲンの街も徐々に寒くなり始めている。 早朝の起床は、太陽が昇るよりも早くなってしまった。薄暗闇の中、今朝も太陽...
371. 重力と波
フローニンゲンの夕方の空に、くっきりとした形を持つえんじ色の太陽が沈んでいくのが見える。昼間は自分が意識しないところで世界を照らしている太陽をこのように自覚的に眺めていると、この世界にあのような強烈な光を放つ物体が存在していることに驚きを隠せない。...
369. 想い
就寝することと起床することが極めて難しい日々を送っている。今日という一日の中に込められた意味の粒子を振り返った時、その粒子が持つ密度に圧倒されてしまう自分がいるのだ。 そして、自分を圧倒するような密度を持った粒子が今日という日に存在したということ、その事実に感激する気持ちと...
362. 「タレントディベロップメントと創造性発達プログラム」の同僚たちとの出会い
フローニンゲンの街はすっかりと秋らしくなり、私たちが秋という季節の中にいることを実感させてくれるあの柔らかなクリーム色の太陽光が日中の間降り注いでいる。太陽が沈むと、秋独特の静けさが世界に染み渡っていく。 今、窓の外に見えるのは、秋の夜空に浮かぶ三日月である。遥か彼方に浮か...
361. 自我の発達と言語の発達の共通点
昨夜は、昨日の午前中に参加したオランダ語クラスの内容を復習していた。学習内容を復習しながら、発音にせよ、文法にせよ、単語にせよ、目の前には未知なる言語の大海が広がっているのを感じていた。同時に、自分が日本語や英語を学んできた過程を振り返ってみると、これらの言語を学び始めた時...
359. オランダ語クラスの開始
今日からいよいよ週二回のオランダ語のクラスが始まった。実は、最も初級のクラスはその他の曜日や時間帯もあり、履修登録をする際に早朝九時から始まるこの時間帯のクラスは一番人気がないようだった。私としては、夕方の時間帯や夜の時間帯を避けたかったため、この時間帯にクラスが提供されて...
358. フローニンゲン大学のキャンパスを歩きながら
今日は午後から、心理学の修士課程に所属する学生向けのガイダンスに参加してきた。 通学路の途中に “Noorderplantsoen”という市民にとって憩いの公園があり、この公園内を歩きながら大学キャンパスに向かうことができるのは実に幸福感を覚える。この季節はまだ緑豊かであり...
356. 闘牛心
早朝、五時過ぎに起床すると、辺りは闇であった。それは夜の闇とは性格を異にするものであり、太陽を出迎えるための小さな躍動感を含んでいる。小鳥の鳴き声が聞こえる。こんなに朝早くにもかかわらず、通勤のために自転車を漕いで駅に向かう人もいる。...
351. 経験の内的濾過と内的分化
各種の歓迎セレモニーが終わり、落ち着きを取り戻した日常に戻っている。明後日は、心理学の修士課程に在籍する生徒だけを対象にした説明会がある。フローニンゲン大学の心理学の修士課程は10個のサブプログラムから構成されており、各プログラムの入学者数は不明であるが、ここでも多くの生徒...