467. 潜在的発達空間
オランダ語の最終試験終了後、フローニンゲンの街の中心部にある市場を訪れた。以前そこで購入したチーズがとても美味しかったため、再び同じものを購入しようと思ったのだ。 オランダ語の試験が終了して少し安堵したのだろうか、市場を訪れた時の私の頭の中はオランダ語ではなく、すっかり英語...
459. 光へ向かって
天空の雲間から朝日が差し込んできた。朝日と共に、早朝のフローニンゲンを包んでいた闇が徐々に姿を消していく。紅葉した木々に朝日が照らされる時、それは別種の輝きを私の眼に送り込んでくれる。 空を見上げると、渡り鳥たちが隊列をなして飛行していた。この隊列は、動的なシステムの産物で...
457. 知識基盤のない脆弱な実践について
秋が終わることを祝してなのか、冬が始まることを祝してなのか、今日は暖かい日曜日であった。早朝の仕事を終えてランニングに出かけた。今日のランニングは、いつものようにノーダープラントソン公園へ行くのではなく、以前発見したサイクリングロードを走ることにした。...
456. ロバート・シーグラーの「多重波モデル」
今日は何と気温が10度後半に達するという極めて暖かい日になるそうだ。日曜日にこうした気温になるのは有り難く、朝の仕事を終えたらランニングに出かけようと思う。 起床から一時間ほど仕事をした後に、書斎の窓から外の景色を眺めた。すると、空が朝の太陽に薄赤く照らされていた。空に浮か...
454. 促しをもたらす文章
昨日の夕方は面白いことに気づいた。書物を読むことに関してあれこれ考えていると、自分の内側に自己展開を促す書物の新たな特徴が浮かび上がってきたのだ。 フローニンゲンの街に到着してから二ヶ月半が経つが、かろうじて毎週末に日本語を読むという実践が継続している。土日の両日に日本語の...
449. 言葉の自己展開
オランダ語のクラスから帰宅後、最終試験に向けての総復習を簡単に行っていた。その後、研究プロジェクトを少しばかり前に進めるような仕事に取りかかっていた。 夕方の仕事がひと段落したところで風呂に入った。毎日、浴槽に浸っている時は至福の時間であり、身も心も非常にリラックスした状態...
447. 独学と学び合い
今日から本格的にフローニンゲンの街が冬に入ったことを実感した。外出する際には、もはや下にヒートテックを履いておかないと足元から冷えてくるのだ。同時に首元からも寒さが飛び込んでくるため、マフラーを巻いて外出する必要がありそうだ。...
446. ベルグソンと時間の凝縮
今日からアンリ・ベルグソンの全集に取り掛かり始めた。全集をすでに所持していたにもかかわらず、昨年神保町の古書店で “Time and free will (1910)”と “Mind-energy (1920)”を購入した。...
445. 時間超越的な意識の中で
夕食をとりながら、食卓の窓越しに黄金色をした木々が闇夜の中で揺れているのに気づいた。この光景を目にした時、今日も一日が終わりに近づいていることを実感した。 客観的な物質がある主観的な精神状態を喚起するということは注目に値することであり、そういえば自分の日記における客観的な情...
437. 熱感
四時に起床後、早朝からある程度の仕事を済ませ、九時から始まるオランダ語のクラスへ向けて家を出発した。キリッとした寒さが広がるフローニンゲンの街に一歩繰り出してみると、十月の第二週目にもかかわらず、もうマフラーが必要だと感じた。...