715. 新たな場所へ
ここ最近、様々な偶然に見舞われることが多く、今から三日前にも大きな偶然に見舞われた。ちょうど三日前の早朝に、上の階の住人であるスウェーデン人のアクセルが母国に帰国するため、彼が自宅を出発をする音が聞こえた。 アクセルがいなくなってから、少しばかりの時間、次に上の階に住むのは...
707. 絵画的・音楽的に生きること
早朝から何やら物音がするので、いつもより早く目が覚めた。物音が聞こえてきたのは、上の階からであった。 そういえば、最上階に住むスウェーデン人のアクセルは、九月から五ヶ月間ほどフローニンゲン大学で研究を進めた後に、スウェーデンに戻るということを述べていたのを、眠い目をこすりな...
698. ポアンカレの回帰定理とターケンスの埋め込み定理
年末年始の一時帰国の最中に、私の中で、新たな経験の獲得が起きていたためか、フローニンゲンに戻ってきてからしばらくは、自分の内側で何かを整理し、それを静かに咀嚼するような現象が起きていた。 日本で得られた経験の咀嚼が、自分の内側で静かに進行し、それが落ち着くまでに幾分時間を要...
692. 時の流れと時代の流れ
親知らずの抜歯から一夜が明けた。昨夜において、麻酔が切れた後も痛みは全くなく、無事に抜歯を終えることができた安堵からか、昨夜の夢は爽快感をもたらすものであった。やはりその日の精神状態が、夢の種類と質に影響を及ぼすということを身をもって知る。...
668. 衝迫さを超えて
本日、「複雑性と人間発達」のクラスに参加するために、キャンパスに向かっている最中、近くの運河が凍っていることに気づいた。論文アドバイザーのクネン先生から話に聞いていたように、冬になるとフローニンゲンの運河は凍結し、そこの上をスケートできるということだった。...
665. オランダの歯医者
今日は朝一番から、第二弾の書籍の加筆修正を行っていた。幸いにも、集中した意識の中、この作業に取り組むことができたように思う。 以前言及したように、文章を寝かせることはとても大切なことだと思った。文章を寝かせてみて、再度自分が書いた文章に目を向けると、論理展開の不備という表面...
663. 既踏の道と未踏の道
辺りは一面雪景色のままであるが、今日は今朝から天候に恵まれている。起床直後はいつも闇に包まれているため、朝の九時近くになるまで今日が良い天気なのかを肉眼で確認することはできない。 辺りが少しずつ明るくなってきた頃、今日は天候に恵まれた日であると始めて知る。そうした気づきを得...
662. 夢見と覚醒の狭間
今朝は起床直後、夢の中の意識と覚醒後の意識の狭間に少々漂っていたように思う。この意識状態は大変不思議なものであり、思いがけないアイデアが湧き上がってきたり、覚醒中の意識では見ることのできないビジョンが脳内で知覚されることがよくある。...
660. 自然からの恩恵と精神の鍛錬
辺りが一面雪景色に変化を遂げたが、変わらずに毎日を過ごしている。今日は、新年最初のクネン先生とのミーティングがあった。 先生とのミーティングは、月曜日の昼食前の11時から行われることが定番となっている。10時過ぎまで自分の仕事を進め、そこから支度をして自宅を出発した。...
659. 睡眠の質とこれから
フローニンゲンに戻ってきてから、就寝に向かう準備を始める時間を30分ほど早くすることにした。実際に、夜の九時半あたりから就寝に向かう準備をし始め、10時を迎える頃には完全に就寝した状態にしておくと、朝の目覚めが非常に良いことに気づく。...