962. 五月の国際学会と「タレントアセスメント」のコース
今日は朝一番に、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生のオフィスに足を運んだ。今日は論文に関する指導を受けに行ったわけではなく、五月の中旬にフローニンゲンで開催される、アイデンティティの発達に関する国際学会に関する打ち合わせをするために先生のオフィスを訪れた。...
959. マイナスの世界と明晰夢
依然としてして寒さが残るフローニンゲンの日々の中でも、今朝は特に寒さを感じた。気温を確認すると、その瞬間の外気は零度であり、最低気温はマイナス二度であった。 四月も終わりに差し掛かろうというのに、フローニンゲンでは、最適気温がマイナスになることがあるのだと知った。今朝の寒さ...
937. 顕現を待つ内側の音楽
オーストリアからフローニンゲンに帰ってきてから、ピアノ曲だけではなく交響曲をかけながら仕事をするようになった。特に、起床直後に身体を動かす際は、モーツァルトの交響曲をかけ、その後にベートーヴェンの交響曲を二時間ほどかけている。...
935. 内側のさざ波と静かな音
全ての事柄が、「これで良いのだ」という思いの流れの中で進行していく。ウィーンとザルツブルグを訪れて以降、全ての事柄が流れていく進行を静かに見守っている自分がいる。 これは、形而上学に関する中途半端な知識から生み出された、「全てをありのままに受け止める」という偽言や「流れの中...
934. 横山大観の名作『趁無窮』より
ウィーンとザルツブルグではあれほどまでに天候に恵まれ、街行く観光客の幾人かが日中に半袖で活動していたのに対し、フローニンゲンの街は未だに寒さが残っている。実際に、今日は朝から部屋の暖房を入れる必要があった。 こうした寒さのみならず、午後からは雨が降り出し、オーストリアで傘を...
933. 創造性の四つの段階
「創造性と組織のイノベーション」のコースで取り上げられた論文を読みながら、創造性に関する発達段階モデルについて少しばかり思いを巡らせていた。この論文は、アムステルダムからウィーンに行く最中にも目を通しており、その時にもこの段階モデルが少々気になっていた。...
932. 旅の経験から教えられた重要なこと
オーストリアからフローニンゲンに戻ってきてから、起床直後に10分ほど体を動かす際に聴く音楽が変わった。旅行中においても、その他の朝の習慣的な実践ができなくても、身体を活性化させることだけは行っていた。 精神的な実践よりも先に、必ず身体的な実践がなければならないと私は思ってい...
931. 知識体系の発達と差異
オーストリアからフローニンゲンに戻ってからの二日目の朝を迎えた。フローニンゲンに到着した夜と同様に、昨夜も十分な睡眠を取ることができた。相変わらず、睡眠の直前は不思議な意識状態になる。 昨夜も、非常に研ぎ澄まされた静かな意識状態の中で眠りに落ちた。起床直後、ザルツブルグで開...
930. 場所だけに宿る精神
オーストリアの旅から帰ってきても、やはりその余韻が依然として自分の内側に残っている。四六時中、観想的な意識状態にあり、全ての事柄を自覚的に目撃することができるのだ。 今日からフローニンゲンでの生活が再び開始されたのだが、昨日までの旅行を少しずつ咀嚼しようとするような運動が私...
929. 旅を終えてのこれから
オーストリア旅行から戻ってきてからの最初の朝を迎えた。旅の途中でも時間を見つけて日記を書き留めていたのだが、正直なところ、旅を通じて得られたものの内、ごくわずかなことしか書き留めることができなかった。 また、旅の最中において、言葉にならないような真の体験に襲われることが幾度...