1093. 日本の思想と日本語
昨日は、オランダ人の友人であるピーターとランチを共にした。「タレントアセスメント」のクラスが終了した後、このコースの課題について意見交換をすることも合わせて、キャンパス近くのレストランに向かった。 このコースは私が普段足を運ぶ社会科学キャンパスで行われているのではなく、街の...
1091. 感動の本源:5羽の鳥の家族より
フローニンゲンの街の中心部から自宅に戻っている最中に、とある運河の水面に2羽の鳥が浮かんでいるのが見えた。近寄ってよくよく見てみると、2羽の鳥は草や土で作られた足場の上に立っており、1羽の鳥の足元には3羽ほどの小さなひな鳥がいた。...
1090. 偶然の内側
薄黄色の太陽光が寝室に降り注ぐ。今日は五時半に起床し、早朝から素晴らしい空を拝むことができた。 曇りがちの冬の時代を抜け出し、フローニンゲンも晴天の日がこれから続くようだ。今週一週間は雨の日はないということが、天気予報から分かっている。...
1088. ダイナミックシステムアプローチの真髄の会得へ向けて
今日は午前中に、「成人発達とキャリアディベロップメント」のクラスに参加した。今日のクラスで取り上げる論文の発表を私が担当するという連絡を、担当教授から事前に受けていたため、自宅を出発する前に少しばかり自分のレジュメを読み返していた。...
1081. 常軌を逸した世界へ
いよいよ今日から、アイデンティティ研究の国際学会(ISRI)の初日がフローニンゲンで始まった。早朝から夜までこの学会に関与していたため、今日は日々の合間合間に日記を書き留めることはできず、就寝時間をいつもより大幅に遅らせながら今この日記を綴っている。...
1068. 友人との夕食より:言葉の呪術的側面
昨日は、中国人の友人であるシェンと夕食を共にした。フローニンゲンの街の中心部にある日本食レストランに行き、三時間半ほど歓談を楽しんだ。 シェンは現在所属している言語学修士課程を修了したら、いったん中国に戻り、ヘルシンキ大学かオスロ大学で博士課程の空きのポジションが出たらそこ...
1053. 明瞭な意味と意義に向けて
雲ひとつない晴天の朝。春の穏やかな朝日が、新緑の木々に降り注いでいる。 フローニンゲンもようやく暖かくなり始めた。今朝は起床直後から、身体が非常に軽く、質の高い睡眠が取れたことを知る。 今日から再び新しい一日を始めるにあたって、内面上の様々な課題を乗り越えていく必要があるこ...
1047. 有限なものの価値と真の無限性に向かって
私:「先生、おはようございます。」 クネン先生:「おはよう。どうぞ、中に入って。」 これは、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生とミーティングがある時にいつも最初に交わされる言葉のやり取りだ。このやり取りは、とてもありふれたものなのだが、この言葉の交換を先生とするの...
1046. 千変万化する身体状態から
人間の身体は非常に不思議である。いつも私は起床した瞬間に、その日の身体状態の初期値を意識的に把握するようなことをしている。 これは一つの習慣である。起床直後、どのような質と量の身体エネルギーが自分の内側にあるのかを確認し、朝の習慣的な実践に入るというのが一日の流れである。...
1041. 長き冬の時代を終えて
修士論文の原稿を読み返すことは、本日の最優先課題であった。しかし、気づいてみると、午後四時を過ぎてもまだその仕事に着手していない。 夕食の時間が近づき始めた頃、ようやく自分の心がそれに取り組むべき時期を迎えたのだと知る。何事でもそうだと思うが、「期が熟す」というのはとても大...