1167. 口笛のこぼれる火曜日
口笛を思わず吹きながら歩いてしまうかのような午後だった。午前中の仕事を終え、昼食後に行きつけの美容室に足を運んだ。 毎回、私はロダニムという美容師に髪を切ってもらうのだが、一つの専門領域で個を確立し、技術を磨き続ける人間とは非常に話がしやすい。ロダニムはそんな人間の一人だ。...
1153. リフレクションの本質:「無間地獄に続く道」
昨夜の夢の印象が、私の内側にまだ留まっている。昨日はとても寒い一日であり、それと足並みを揃えるかのように、昨夜の夢の中では、大量の雪が辺りに積もっている場面に遭遇した。 とても深い雪が街中を覆い、交通の動きが大変鈍かった。そのような中、外出をしていた私が自宅に戻ってドアを開...
1149. 心理統計学に関する言語体系
小雨の降りしきる中、今朝は「タレントアセスメント」の最終回のクラスが行われるキャンパスに向かった。キャンパスに向かう最中の天候は優れなかったが、私の内側はどことなく意気揚々としたものだった。 私は相も変わらず、種々雑多なことを考えながらフローニンゲンの街を歩いていた。その時...
1147. 作曲実践の進展
昨日と同様に、今日も気温が低い。日本はそろそろ梅雨入りの時期だろうか。 フローニンゲンは、先週は日中日差しの強い日もあったが、ここ最近はまた肌寒い気候に戻っている。昨夜の就寝前に寝室の寒さを感じ、また、起床直後にも室内全体が寒いように感じた。...
1140. 知識の実装化に向けて
白と黒。生と死。死と再生。そうした対極性を想起させるような景色が書斎の窓の外に広がっている。 数日前から一日のうちのある時間帯において、少しばかり雨が降ることが続いていた。この状況は明日以降もしばらく続くようである。 今日も、午前中は晴れていたが、昼食前から小雨が降り始め、...
1126. 何気ない春の一日より
今日は午前中に「タレントアセスメント」の第六回目のクラスに参加した。このコースはいつものキャンパスではなく、フローニンゲンの街の中心からやや東に位置するキャンパスで行われる。 毎回そのキャンパスまで歩いていくのが楽しみであり、今日も清々しい気候の中をキャンパスに向かって20...
1112. 父と私
昨日、昼食を食べながら、父が会社員でありながらも芸術活動に打ち込んでいた時代のことを思い出していた。父のこれまでの趣味の変遷を眺めてみると、それはインドアとアウトドアの双方において多岐にわたっていることに気づく。 現在は、写真と短歌を軸とした活動をしているようだ。東京から山...
1109. 先人の固有性を感得すること
季節という一つの巨大なダイナミックシステムが非線形的な変化を遂げ、フローニンゲンの街にも新たな季節が突然やってきた。春を通り越して初夏を思わせるような日曜日であった。 早朝から終始一貫して晴天に恵まれ、書斎の窓から広がる景色は夏の様相を呈していた。季節が変わろうとも、仮に世...
1101. あの鳥のように、あのカメのように
一日が終わってしまうことを惜しむような自分がいる一方で、新たな一日がやってくることも惜しむような自分がいる。つまり、時間など流れて欲しくはないと願うような自分がいるようなのだ。 現在の私は、自分の探究活動に没頭することによっていつの間にか一日が終わっていた、というような形で...
1095. 「自分の夏」
早朝の目覚めと共に、寝室の窓の外から景色を眺めると、朝もやがかかっていた。その様子を見ると、「あぁ、冬の時代が完全に終わった」と思った。 北欧に近いオランダ北部の気候的な特徴からか、冬の時期にはそのような朝もやはほとんど見られない。そうしたもやが早朝に見られるのは、春から夏...