1251. 世界と私:私と世界
私は改めて、自らの言葉を紡ぎ出すことによって日々支えられ、それによって何とか存在の均衡を確保しながら前に進めているように思った。それは今、自転車で通りを過ぎゆく通行人の姿がきっかけとなって思ったことである。 七月に入り数日が経った。以前書き留めていたように、七月は年間を通し...
1243. 着実な更新
気づけば今日から七月に入った。七月という言葉を聞けば、それは夏を私たちに喚起させるが、依然としてフローニンゲンの夏はそれらしさを見せない。 先ほども、書斎の窓から外を見ると、パーカーを着て歩いている人を見かけた。家の中にいる私もそのような格好をしている。...
1229. 雨の降る日に思うこと
大きなハトが書斎の窓に接近し、一気に急上昇する形でさらに上空に飛び去っていった。外は相変わらず雨模様だが、そこにはどことなく風情がある。 ちょうどこの時期は、日本は梅雨に入っているだろう。そして、もうしばらくすれば、そうした梅雨の時期が終わり、日本独特の夏がやってくる。...
1223. 喰らう夢
今朝は五時に起床し、五時半より午前中の仕事に取り掛かることにした。今日は起床直後から、活力のようなものがみなぎっているのを感じた。 フローニンゲンの空には珍しく、今朝はうろこ雲が空に見える。ちぎれちぎれになった雲を見ていると、昨夜の就寝前に考えていたことを思い出した。...
1210. 発達・学習と無意識:インナ・セメツキーの論文より
起床直後のフローニンゲンの空は、薄い膜がかかっているかのように曇っていた。今日は、午前中の仕事を終えたらランニングに出かけようと思っていたため、天候が少しばかり気になっていた。 昨日は雷雨に見舞われたがゆえに、その印象が私の内側に残っていた。天気予報を確認すると、今日は雨が...
1208. 記号に呪縛される私たち
今朝、起床してみると、昨日の暑いとも言えるような一日が嘘であったかのように、とても涼しい世界が広がっていることに気づいた。 夏を迎えてからは、リビングの窓を開け、寝室のドアを開けて寝ているため、リビングの窓からひんやりとした空気が流れ込んでくるのがわかった。しかし、夏を迎え...
1205. 作曲実践を通じた「自由と制約」への気づき
昨夜の夢はひどく残虐的であり、戦慄を催すような内容だった。しかし、夢から覚めてみた私は、何事もなかったかのように、初夏を思わせるフローニンゲンの爽やかな朝に同化していた。 優しい朝日が辺りを照らし、そよ風が繰り返し繰り返し過ぎ去っていく。そのような様子が書斎の窓から見える。...
1185. 自己と集合を冒涜する日本語に無自覚な日本人
今日は、ドイツから来られた二人の日本人の方とフローニンゲンのレストランで昼食を共にした。フローニンゲンに来てから一年が経とうとしているが、知人の方がこの街に足を運んでくれることは初めてであった。 三人で昼食を摂りながら、様々な話題について意見交換をしていた。そこで話題に上が...
1179. 課題の中から課題を通じて課題から外へ
今日は早朝の五時過ぎに起床し、毎朝の習慣である身体運動を簡単に済ませたところで、書斎の机についた。まずは昨夜の夢について簡単に振り返り、朝に思い浮かんでいる思念や感覚を言葉に書き留めておくという日課をこなした。 その後、来週の月曜日に迫っている「成人発達とキャリアディベロッ...
1178. 神を支えるものと神に支えられるもの
今日は曇りになると予想していたが、早朝目覚めてみると、寝室の窓からほのかな朝日が差し込んでいた。太陽が沈む時間に合わせて就寝し、太陽が昇る時間に合わせて起床する日々が続いている。 フローニンゲンの長い冬の時代においては、太陽の動きに合わせて生活リズムを作ることをいくら望んで...