1885. UFO目撃
「UFO? UFOだ!」 私は思わず心の中でそう叫んだ。夕食中、食卓の窓の外から見える雪景色を何気なく眺めていたところ、それは姿を現した。 私の母は大学生だった頃、UFOの出現からそれが消え去るまでの一部始終を目撃する体験をしたそうだが、それは本当だったのだと思った。...
1836. 日記的作曲の実現に向けて
天気予報によると、今日も雨のようだ。最低気温は0度であり、明日から数日間、最低気温がマイナスとなる。フローニンゲンの天気の特徴として、予報で雨だと表示されていても、一日中雨が降ることは稀である。 そうではなく、断続的に雨が降ることが多い。時折晴れ間が顔を覗かせ、少しばかりほ...
1814. 鮮やかな初冬の夕焼け
夕方を迎え、夕日に染まるフローニンゲンの空をぼんやりと眺めていた。薄いピンクのような、薄い紫のような空が、今目の前に広がっている。 空には一切の雲がなく、その代わりに、遥か上空に飛行機雲が幾筋も見える。今日は午前中から晴れ間が見え、夕方のこの瞬間は雲一つなく、絵葉書にしたい...
1809. ある雨の日より
午前中からの雨は一向に止む気配を見せず、今もしきりに天から降り注いでいる。加えて、今はまだ四時前だが、辺りはどこか鬱蒼とした暗さを漂わせている。 「今年の天候は異常だ」と人はよく述べる。それは往々にして、直感の誤りであり、データをつぶさに観察してみると、例年とほとんど変わら...
1784. 少人数のクラスの始まり
今日は午前中に、「システマティックレビューの執筆方法」のコースの初回のクラスに参加するために、フローニンゲンの街の中心部から少し外れたところにあるキャンパスを訪れた。 自宅を出発してみると、随分と気温が下がっていることに改めて気付き、日中の外出の際には手袋が必要であると思わ...
1768. 全ての人が向かう場所:赤ん坊を宿す夢
今日の天候も昨日に引き続き変化に富む。薄い雨雲が空を覆っており、突然雨が降り始めたと思ったら、次の瞬間には雨が止み、晴れ間が見えたりする。 その後、また雨が降り、同じようなことが続いていた。これだけ一日の天気がめまぐるしく変わるというのは、北欧に近いこの場所に固有のことなの...
1726. 寒さの厳しい朝に
昨日から、屋外のみならず、室内においても気温が随分と低くなっていることに気づいた。基本的に、オランダの家には暖房設備が完備されており、部屋の中で寒さを感じることはない。 昨日、部屋の暖房を確認すると、何やら機械が不具合を起こしているようであり、暖房が機能していなかった。昨年...
1717. 先生との思い出と科学者としての原体験
今日は午前中から仕事が随分とはかどり、夕方を迎える前に一度文章を書き留めておく余裕が生まれた。午前中に、「学習理論と教授法」のコースの課題論文を全て最初から読み返していた時、ふと小学校時代の恩師のことを思い出した。 振り返ってみると、義務教育課程の時に、私は良き先生に恵まれ...
1692. 成人の音楽教育に関する学際的研究に向けて
遠くの空にかかる雲が、美しい赤紫色を帯びている。フローニンゲンの街はすっかり秋が深まり、もう冬の足音が聞こえるということは、これまでの日記の中に何度も綴っていた。 今この瞬間に結論を下すのは早計だが、今年の冬の厳しさをなんとか乗り越えられるような気がしている。ここで述べてい...
1674. 落ち葉の舞
先ほど昼食後の仕事を終え、夕方からの仕事に向けて昼寝をしていた。基本的に、毎日20分ほどの昼寝を欠かさず行っているが、昼寝の最中に時折不思議な体験に見舞われる。 先ほどもそうだった。昼寝の時間が限られたものであるため、夢のような映像を伴うことは稀なのだが、仮に映像はなくても...