3763. 生活環境の恩恵
時刻は午後七時半を迎えた。つい先ほど夕食を摂り終えた。 自宅近郊のこの落ち着き、そして静かさに改めて感謝の念を持つ。こうした平穏かつ静寂な環境の中にいるおかげで、私は日々の諸々の活動に打ち込むことができているのだと思う。...
3684. 修練の時期
これから本日三回目の作曲実践を行いたい。ラヴェルのいずれかの曲に範を求めて、一曲ほど作る。 今日は昼食前に、12音技法を用いて作曲を行い、その時の経験をもとに、次回どのような曲を作るかを少しばかり考えていた。次回12音技法を用いた作曲をするときには、実験的に、極端に高い音と...
3682. 絶えず描いた画家ピカソに会いに行く
「この春に、アントワープとパリに足を運ぼう」 そのようなことを昨夜ふと思った。 昨夜は、ピカソについてあれこれと調べていた。ピカソは生涯に、およそ1万3500点の油絵と素描、そして10万点の版画を残したことを知り、改めてその偉業に感銘を受けた。...
2093. 変奏曲
今日は早朝からバルトークの作品だけを聴いている。一方で、昨日はモーツァルトが残したピアノ変奏曲をずっと聴いていた。 「変奏曲」という存在は前から気になっており、それについて改めて昨日調べていた。バッハの変奏曲はとても有名であり、これまで何度も聞いていたのであるが、モーツァル...
2037. 身体の充実
この世界の様々な場所で生活をし、様々な国籍の作曲家から学びを得ようとする自分の姿勢は、どこか私の魂の特性と関係しているのではないかと思う。 以前の日記で書き留めていたように、私の魂が内在的に持つ特性は、「遍歴性」と呼べるものだろう。私は決して無闇やたりに生活拠点を変えている...
1802. ゴッホの森から
今私は、ゴッホの森の中でこの日記を書いている。 文字通り、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中のベンチに腰掛けて、この日記を今書き留めている。 朝一番にホテルを出発し、クレラー・ミュラー美術館の開館と同時に目的地に着いた。オランダでも随一の来館者を誇るこの美術館も、朝の時間帯...
914.【ウィーン訪問記】静寂さに宿る何か:アルベルティーナ美術館にて
——偉大な出来事は静寂さの中で起こる——ソーレン・キルケゴール 今、ウィーンからザルツブルグに向かう列車の中でこの日記を書き留めている。今朝の起床直後は雨が降っていたのだが、朝食を済ませたところで幸運にも雨が止んだ。...
848. ウィーン旅行計画
昨夜、ようやくオーストリアへの旅行計画の目処が立った。厳密には、非線形ダイナミクスに関する国際学会に参加することが目的であるから、純粋な旅行ではないのだが、空き時間があることも確かなので、観光も行いたい。 4/3(月)の朝にアムステルダムからウィーンに向かう。両地点の距離は...
758. ピカソから教えられたこと
早朝の目覚めと共に、自分の内側に途轍もない活力が湧き上がっているのを感じた。 寝室から一歩外に踏み出した瞬間に、就寝から覚醒までの間にアトリエに行くのを心待ちにしていた画家のように、私は書斎に向かうことを、夢の中から今この瞬間にかけてとても待ち遠しく思っていたかのような気持...
478. 圧倒からの弾み
目の前にそびえ立つ壁が途轍もなく高い。ポール・ヴァン・ギアートの “Annals of theoretical psychology vol. 7. (1991)”を読みながら、ただただそのようなことしか思わなかった。 この二ヶ月間において、一日たりとも休息を取らなかったこ...