598. 新・新ピアジェ派としての私
今日は早朝から、現在進行中のオンラインゼミナールの最終回の講義資料を作成していた。最終回は、知性発達科学の歴史的変遷を辿りながら、知性や能力の発達に関する近年の思想や理論などを取り上げる予定である。 厳密に知性発達科学の源流にまで遡るのであれば、仏教の意識の発達思想やヨガの...
591. シンタクラース祭
フローニンゲンの街が白銀世界になりつつある。今朝の起床後、書斎の窓から見える風景の中に白色が強まっているのを実感した。今日は、最高気温ですらマイナスを記録している。 このような寒さの中、午前中に論文アドバイザーのサスキア・クネン先生の研究室を訪問した。先生の研究室に向かうま...
583. ピアジェの発達理論
夕方から夕食までの時間、そして夕食後からしばらくの間、ピアジェの構造的発達理論に関する論文に目を通していた。ピアジェの関心事項の一つは、知性発達の領域全般型特性を明らかにすることにあった。 つまり、ある一つの知性領域——論理思考など——が次の段階に到達すれば、新たな段階の能...
581. 内省(リフレクション)に関する誤解
オランダ語の初級コースが終了して以降も、オランダ語の学習を着実に進めることができているのは、とても喜ばしいことである。早朝の習慣の一つに、オランダ語の学習が確実に組み込まれていることを実感する。 語学というのは、継続が何よりも物を言う。外国語の学習は、継続的な鍛錬が確実な成...
580. 発達心理学者アネット・カミロフ=スミスの運命について思うこと
昨日、1970年代後半における構造的発達心理学の状況を理解することのできる論文 “The stage question in cognitive-developmental theory (1978)”を読んでいた。 この論文は、構造的発達心理学に多大な功績を残したジャン・...
575. ピアジェの構成的知性発達モデル
今日は、ほぼ一日中、ピアジェの発達理論と向き合っていた。ピアジェの生誕の地であるスイスのニューシャテルを訪れて以降、ピアジェの存在がより近しいものになっている気がする。 私自身の知性発達科学に関するこれまでの探究を振り返ってみると、ピアジェの理論について学ぶよりも、新ピアジ...
574. 構成的感覚
早朝から昼にかけて、仕事が大変はかどった。米国のアマゾンに注文した専門書と異なるものが昨日届けられたため、午後一番に、それを返品するために近所の郵便局に出かけた。それにしても、オランダに到着してから、アマゾンを経由した注文に紛失などの手違いが多いことは残念である。...
572. ジャン・ピアジェの発達思想より
今朝はいつもより早い四時に起床し、早朝からジャン・ピアジェの発達思想に触れていた。多くの人は、ピアジェを発達心理学者とみなすかもしれないが、それは少々誤解がある。 もちろん、ピアジェが発達心理学に果たした貢献は非常に大きいが、彼は発達心理学の領域を超えた探究を行っていたので...
566. 後継者として
発達科学者のカート・フィッシャーが残した功績について、まだ書き足りないことがあったようであり、フィッシャーが発達科学に与えた貢献についてしばらく考え続けていた。特に、優れた理論が持つ応用力について考えを巡らせていた。 ここで述べている理論モデルの応用力というのは、実務の世界...
480. 日常的な非日常的休日
今日は、非常に仕事がはかどった日曜日であった。早朝にオンラインゼミナール用の教材を作成し、研究プロジェクトに向けて文献リストを作成し始めた。ここからは哲学書や専門書から少し離れ、数多くの学術論文を読み込んでいくことになるだろう。...