1194.『成人発達理論による能力の成長』:能力という生態系の危機
本日の夕方から、二ヶ月半ほどの夏期休暇に入った。最終試験終了後、自宅に戻ってから早速、この休暇を利用して読もうと思っていた論文群に手をつけ始めた。 今から数日間ほどは、まずMOOCに関する論文、インナ・セメツキーの教育哲学に関する論文、ダイナミックシステム理論に関する論文を...
1153. リフレクションの本質:「無間地獄に続く道」
昨夜の夢の印象が、私の内側にまだ留まっている。昨日はとても寒い一日であり、それと足並みを揃えるかのように、昨夜の夢の中では、大量の雪が辺りに積もっている場面に遭遇した。 とても深い雪が街中を覆い、交通の動きが大変鈍かった。そのような中、外出をしていた私が自宅に戻ってドアを開...
1114. 発達段階の存在に関する議論
午前中に読んでいた、デイヴィッド・ウィザリントンの論文の内容を忘れないうちに書き留めておきたい。ダイナミックシステム理論を発達研究に適用しようとする研究者であれば誰でも知っているのが、エスター・セレン、マーク・レヴィス、アラン・フォーゲル、ポール・ヴァン・ギアートの四名だろ...
1048. 構造主義と集合的な認識の枠組み
昨日、ジャン・ピアジェの “Structuralism (1968)”を読み終えた。本書の中でピアジェは、構造主義とは哲学思想でも教義でもなく、世界の一つの側面を捉えるための方法なのだ、ということを主張していた。 また、ピアジェは本書を通じて、レヴィ=ストロースやフーコーを...
1044. 自己を貫くテーマから始めること
この数日間ほど、少しばかりベートーヴェンのピアノソナタを離れている。その代わりに、今日は早朝から、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスのピアノ協奏曲を聴いていた。 とりわけ、ブラームスのピアノ協奏曲に対して息を呑む瞬間が度々訪れた。こうした体験を体験として片付けるのでは...
1040. 早春の日曜日より
昨日に引き続き、今日も昼前から素晴らしい天気になった。今日の起床時は、薄白い雲が空を覆っていた。 午前中、まずはジャン・ピアジェの “Structuralism (1968)”を読んでいた。「発達段階とパフォーマンスは不可分である」というピアジェの指摘は、注意深くそれが意味...
1036. 新緑の季節
目を見開かされるほどに、新緑の木々がそよ風に揺れながら輝いている。今日の午前中は曇り空が続いており、今日も先週のような晴れ間のほとんどない天気になるのかと思っていた。 ところが、正午から一気に晴れ間が広がり始めた。厳密に日数を数えていたわけではないのだが、このような晴れ間を...
1033. 小さいことから総体へ
相変わらず寒い日が続いている。五月も第二週目に入ろうとしているが、朝夕の気温は依然として低い。 昨日は日中も特に寒く感じられ、真冬の時と同じ温度設定ではないが、暖房をつけていた。就寝に関しても、湯たんぽを用いてお腹と足元を温めながら寝る日々が続く。...
1019. ハーバード大学書店からの贈り物
午前中に二冊の書籍を読み、昼食の前後に仕事関連のメールの返信をした。その後、明日の講義の発表に備えて資料を印刷するために、フローニンゲン大学の図書館に足を運んだ。 五月最初の月曜日は、快晴に恵まれた。早朝は気温が低かったが、午後からは気温が上がり、キャンパスに向かう道中のノ...
997. 問いからの問い返しを待って
今日は、オランダの祝日であった。「国王の日」と呼ばれる祝日だそうだ。 今日がその日とはつゆ知らず、街の中心部にある古書店に行くために昼食後に自宅を出発した。自宅を出てみると、昼間にもかかわらず酔っ払った人たちが道を闊歩していた。...