1004.「金槌」と「釘」の関係を彷彿させる日本を取り巻く発達理論の現状
今日は、昼食後の仮眠を終えてから、修士論文の修正に取り掛かった。昨日の続きから作業を始め、計画通りの修正を施すことができた。 “Discussion”のセクションに関して、昨日は少し観点の抽出と論理の運び方に苦労していたが、今日はそれらの点が支障となることはなかった。時間に...
980. 第二弾の書籍に持たせた一つの役割:日本で普及しつつある「意識の発達理論」の盲点と幻想
先ほど夕食を摂りながら、今回の第二弾の書籍に込めた意図について思いを巡らせていた。書籍を執筆する際には、著者の中に必ず何かしらの主題があり、表現したいものがある。 前回の作品においても私なりの主題があり、主題を持つというのは今回の作品においても同じである。改めて今回の作品に...
972. 対象からの脱却と接近
昨日、第二弾の書籍の初校を無事に修正することができた。最初から最後まで一文一文を確認していく作業は、非常に骨の折れるものであったが、自分が執筆した文章を読み返すというのは、他者が執筆した文章を読むのとはまた違った発見があるものである。...
850. 発達理論に関して進展のないインテグラルコミュニティー
午前中の最初にネットワーク科学に関する専門書を読んだ後、当初の計画であれば、現在の私の研究で活用している非線形ダイナミクスの手法である「交差再帰定量化解析」に関する一つの論文を読む予定であった。 何のきっかけか、久しぶりに、米国の発達論者ケン・ウィルバーが提唱したインテグラ...
666. 発達理論の普及に伴う護身のための知識
昨日、ようやく米国のアマゾンに注文をしていた専門書が届いた。数年前に購入していた “A dynamic systems approach to the development of cognition and action...
497. 第二弾の書籍に向けて
今日は、午前中に「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの最終試験に向けた学習を行い、午後からは、第二弾の書籍について構想を練っていた。前作『なぜ部下とうまくいかないのか』では、ハーバード大学教育大学院教授ロバート・キーガンの発達理論を中心に取り上げた。...
239. 発達段階5/6「構成的認識段階」について
拙書『なぜ部下とうまくいかないのか』で取り上げた発達段階は5までであった。ロバート・キーガン自身も書籍や論文などの公式な形では発達段階5までしか言及していない。ただし、キーガンに話を伺ったところ、やはり彼も段階5を超えた世界について十分に認識しているということがわかった。...
232. 実相
いつも記事の内容に合わせた写真や絵画、もしくはその時の自分の気分を代弁してくれる写真や絵画を添付している。これまでの記事に添付された写真や絵画を改めて眺めてみると、非常に変化に富んでいることに気づかされる。 写真や絵画が肯定的・否定的なものであろうと、いずれにせよ治癒的な効...
174.意識の高度化が孕む危険性:「心的位置エネルギー」の増加に伴う暴力
発達理論の学習者は、意識の高度化を過度に擁護しようとする発想に必ずどこかで陥る。これまで長らく発達理論と付き合ってきた経験上、意識の発達に関する探求を継続させていくためには、意識の高度化に何らかの意義を見出すことは確かに必要であると理解できる。...
157. ダイナミック・スキル理論をもとにした発達測定手法LASとは?
世の中には知性発達理論に基づいた多様な測定手法が溢れています。例えば、スザンヌ・クック=グロイターのMAP(Mature Assessment for Professionals Profile)、ロバート・キーガンのSOI(Subject Object...