2250. 内省能力の発達・組織開発など
日曜日も夕方を迎えた。遠方の空に、灰色ではなく白い雲が一筋の帯のように連なっている。 さらに奥の空は青く晴れ間が広がっている。午後から夕方にかけて、貪るように成人発達と成人学習の専門書に目を通し、休憩としてボストン経営大学院教授ビル・トーバートが随分と昔に執筆した二本の論文...
1255. 四つの内省段階:真の内省実践に向けて
第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』について、改めて振り返っていた。昨日は、本書の出版を記念したゼミナールに向けて、説明資料を作成しており、その過程で本書の全体を再び自分で読み返すことをしていた。 中でも、第五章の中で取り上げた「リフレクション」について、また異なる...
495. タレントアセスメントについて
「タレントディベロップメントと創造性の発達」のコースの第六回目は、私たちが発揮する創造性や卓越性をいかに測定していくかがテーマであった。構造的発達心理学を学び始めて以降、私の主要な関心テーマは、人間の知性や能力の構造的な質的差異(レベル)を測定することにあるため、このクラス...
458. 実践知について
全ての仕事がひと段落し、再び「実践知」と呼ばれるものについて考えていた。ここでふと、先日久しぶりにやり取りをしていたオットー・ラスキー博士の研究を思い出していた。 ラスキーに師事をしていた頃、彼の認知的発達段階モデルは非常に難解ながらも、最も関心を引く研究テーマであった。特...
198. アメリカの国家諜報機関で重宝されていた発達測定手法の質
記事195に関連して、若干細かな論点であるが、LASという発達測定システムを心理統計の観点から評価すると、どのようなことが言えるのかを簡単に紹介したい。結論から言うと、セオ・ドーソンやザッカリー・スタインによる長年の実証研究が示しているように、LASは測定者間の信頼性やアセ...
150. 「真実構築活動」と「意味構築活動」を架橋する能力
私が直接的に師事をしていた発達心理学者のオットー・ラスキーの言葉が最近妙に思い出されます。ここ2年間は、セオ・ドーソンやカート・フィッシャーの理論モデルや測定手法に習熟するための期間であり、ラスキーの理論や測定手法から少し距離を置いていました。...