2474. バッハとこれからの十年
今日も一日が充実感に満たされた形で終わりに差し掛かっている。毎日毎日が組成された形で静かに進行していく。 日々自分が行っていることは読むこと、書くこと、曲を作ること。そうした創造行為だけが自分の毎日の中にぽっかりと浮かび上がっているかのように思えることがある。...
1682. 欧州の土地に息づくもの
昨日は、一日中、音楽の虜になるような日だった。早朝から正午までは、何人かの作曲家の生涯や作品について調べることだけを行っていた。 昨日は、特にショパンに大きな感銘を受け、彼の作品をこれから真剣に聴いてみようと思い立った。同時に、ショパンが創出した曲に範を求めたいという思いが...
1437.【北欧旅行記】エドヴァルド・グリーグとエドヴァルド・ムンクの共通点
エドヴァルド・グリーグとエドヴァルド・ムンク。この二人のエドヴァルドと出会えたことは、今回の北欧旅行がもたらしてくれた最大の恩寵であった。 この二人の思想や仕事について、書き留めたいことが山ほどあり、私が二人のどういった点に多大な感銘を受けたのかをまた改めて書き留めておかな...
1343. 夢とMOOCと人工知能
グレン・グールドが演奏するモーツァルト——グールドが毛嫌いしていた——のピアノソナタ全集が終わりを告げ、バッハ——グールドが敬愛していた——の楽曲全集が始まりを告げた。ここ数日間、グールドが演奏するバッハを何時間聴いただろうか。...
656. ザルツブルグでの第七回「国際非線形科学会議」へ向けて
今日もまた大きな 偶然に見舞われた。午前中の仕事の手を休め、本日まだ一度も開いていなかったメールを確認すると、一通のメールが届いていた。 それは、この春にザルツブルグで開催予定の第七回「国際非線形科学会議」の案内であった。フローニンゲン大学で今学期に履修中の「複雑性と人間発...
562. 書籍の執筆について
今日も非常に仕事がはかどる一日であった。本日は、専門書や論文に目を通すことは一切なく、午前中は主に第二弾の書籍について構成案を考えていた。 前作の『なぜ部下とうまくいかないのか』は、五つの章立てを決めた段階で、ストーリーの流れが自分の頭の中にあったため、章ごとの細かな内容を...
329. 感覚の進化へ向かって
感覚というものが、現実世界に生起する何らかの対象との接触であるならば、現象を知覚した時に何も感じられないのであれば、それは真にその対象に触れていないからではないかと思う。あるいは、私たちの感覚というものが心の発達と同様に質的な特性を帯びるのであれば、対象に対して何も感じない...
313. 欧州小旅行記:バッハ博物館を訪れて
ライプチヒの二日目の午後に訪れたのは、バッハ博物館である。バッハ博物館について紹介する前に、ライプチヒが本当に「音楽の街」と形容されるにふさわしい特徴を一つだけ紹介したい。 実は昨日のシューマン博物館を訪れた際に、受付の女性から一枚の薄いパンフレットを頂いていたのだ。そこに...