1960. 元旦に購入した書籍について
元旦に引き続き、今日も朝日が美しい。その輝きは、どこなく日本的なものを香らせている。いつかこの輝きを曲にしたい。そんな思いを喚起してくれる朝日である。 おそらく、この朝日のだいだい色の輝きを言葉で表現するよりも、様々な音色で奏でていく方がより正確な表現が可能なのではないかと...
1512. 一億文字の日記の先に
ここ数日間、文章を毎日書くことの意義、狭義には日記を日々の瞬間瞬間に書き留めておく意義を何度も考えるようなことがある。今朝読み終えた、発達心理学者のハワード・ガードナーの書籍の内容の中で、とりわけ印象に残っているのは、ピアジェが絶えず書く人だったということだ。...
1510. 絶え間ない創作に向けて
論文創作にせよ、作曲にせよ、何はともあれ、内側から湧き上がる止むに止まれぬ創作意欲は間違いなく不可欠なものだ。そうした絶え間なくほとばしる創造エネルギーがなければ、絶え間なく論文を執筆することや曲を作ることなどできはしないだろう。...
1180. 知識と経験を適用する「能力」
第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』の中で取り上げている、「能力」というものがそもそも一体何を指すのかについて、改めて先ほど考えていた。 私は書籍の中で、「能力」というものを、「これまでに培った知識と経験を具体的な状況の中の具体的な課題に対して適用していく力」と定義...
294. 組織のイノベーションについて:創造性理論とシステム理論の観点より
この日は午前中にジル・ドゥルーズの “Difference and repetition”を読み、午後からミハイ・チクセントミハイ(1934-)の “The systems model of creativity: The collected works of Mihaly...
167. 多様な知性領域の差異化方法:ウィルバー&ガードナー&フィッシャーの比較
記事「165.「領域全般型」の測定手法の誕生:マイケル・コモンズの階層的複雑性理論」 の続き それでは、LASを用いてどのように多様な知性領域を差異化していくかという点を見ていきましょう。ケン・ウィルバーは、多様な知性領域というものが「比較的独立して存在する」という主張をし...
165.「領域全般型」の測定手法の誕生:マイケル・コモンズの階層的複雑性理論
「記事163. ローレンス・コールバーグからカート・フィッシャーへと受け継がれる思想:多様な知性領域に存在する領域全般型の特性」では、ローレンス・コールバーグからカート・フィッシャーに受け継がれた発達思想「領域全般型の発達特性」について紹介しました。...
160.意識の特性と「サイコグラフ」について
「記事159.成人以降の知性発達理論をより深く理解するために:インテグラル理論と方法論的多元主義について」の続き ここからようやく、インテグラル理論において人間の意識の発達を直接的に扱う領域「左上象限」について説明します。左上象限を見ていくことによって、どの発達測定手法にも...
52. 領域特定型発達モデルの誕生とその限界
カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論は、あらゆる発達領域において適用できる測定の物差しを提供したため、「領域全般型発達モデル」と呼ばれます。それに対して、ロバート・キーガン、オットー・ラスキー、スザンヌ・クック=グロイターなどの発達理論家は、ある特定の発達領域に焦点...
【動画】アメリカのユニークな学校「Ross Institute」:ダイナミックシステム理論に基づいたスパイラル・カリキュラムとは?
ハーバード大学教育大学院教授のハワード・ガードナーやカート・フィッシャーを含め、様々な研究者や実務家がアドバイザーとして関与している興味深い学校を紹介致します。 その学校はRoss Instituteという名前で、米国ニューヨーク州のロングアイランドにあります。ルドルフ・シ...