1246. 一億文字の先に広がる認識世界
昨日はあれこれと多くの論文を読み、その他の仕事を通しても、一日中、文字情報と向き合うような日であった。そうしたこともあり、何かが過度に蓄積されているような重たさを心身に感じたため、昨夜は少しばかり早く寝ることにした。 すると、こういう日に限ってか、新しく移ってきた一階の住人...
564. 探索とゆとりについて
小鳥たちの美しい小さなさえずりが、早朝のフローニンゲンの静寂な空間の中にこだましている。早朝六時の真っ暗闇の中、小鳥たちのさえずりは、闇の中を進む存在にとっての道しるべのような役割を果たしているように思えた。 朝の八時に近くなってから、ようやく辺りが明るくなってきた。今日は...
542. 意味世界を開くことについて
今日は午前中のオンラインゼミナールのクラスを終え、昼食前にランニングに出かけようと思った。しかし、天候があまり良くなかったので、ランニングに出かけることをやめ、代わりに今日は、書斎の本棚にある気になる本を、無計画に気の済むまで読むことにした。...
459. 光へ向かって
天空の雲間から朝日が差し込んできた。朝日と共に、早朝のフローニンゲンを包んでいた闇が徐々に姿を消していく。紅葉した木々に朝日が照らされる時、それは別種の輝きを私の眼に送り込んでくれる。 空を見上げると、渡り鳥たちが隊列をなして飛行していた。この隊列は、動的なシステムの産物で...
311. 欧州小旅行記:シューマン博物館で訪れた「確信」
ライプチヒ駅に到着した時、ブレーメンやハノーファーの駅に比べて、ひときわ巨大な空間がそこに広がっていることに驚いた。旧東ドイツの都市の中でも最大のものの一つに数えられるこの街の存在感を感じさせられたのだ。 なぜだがわからないが、たくさんのプラットフォームと併設されている無数...
310. 欧州小旅行記:ライプチヒに向かって
ハノーファーの駅でライプチヒ行きの列車に乗り込んでしばらくしたところで、幾つかの想念と不可思議な感覚が湧き上がってきた。最初に現れたのは、自分がこの世界の中にいるのか・世界が自分の中にあるのか、という考えと感覚だった。 というのも、ハノーファーの駅を列車が出発し、駅構内で購...
309. 欧州小旅行記:ハノーファーに向かって
早朝から色々あったが、無事にリアーについた。ドイツに足を踏み入れたのは、これが人生で初めてであるが、街中の雰囲気はオランダと非常に似ており、まだオランダ語に習熟していない自分にとって、ドイツ語とオランダ語は一瞬見ただけでは区別がなかなかしにくいと思った。...