1851. 絶え間ない創作行為と人生
師走が訪れてからの最初の土曜日。起床直後、書斎の窓の外を眺めると、外の景色がうっすらと白さを帯びていることに気づいた。 辺りの多くは闇が占めているのだが、地面を見ると、うっすらと白味を帯びていた。どうやら霜が降りたらしい。...
1192. ライデン訪問に向けて:「スピノザ記念館」と「国立古代博物館」
今年一年のプログラムを締めくくる最終試験への準備のため、連日連夜、自らの関心事項に純粋に則った探究と仕事を控えている。そうした日々が少しばかり続いたためか、疲労のようなものが蓄積していることに気づく。 特に、昨日と今朝は、午前中にしばらく目をつむっておきたくなるような倦怠感...
1177. 仕切り直しと巨体の促し
昨日、「タレントアセスメント」のコースの最終試験が終わるや否や、「成人発達とキャリアディベロップメント」のコースの最終試験に向けて準備をし始めた。 再度、コースで取り上げられた論文を全て読み返していると、八月にノルウェーに行く前に、最終試験が全て終わった後に、一日ほどオラン...
907.【ウィーン訪問記】オーストリアへの出発に向けて
いよいよ出発の日がやってきた。オーストリアへ一週間ほど滞在する小旅行の出発の日がついにやってきた。 旅をする日というのは、幾つになってもどこか私の心を踊らせるような働きを持っている。実際に、昨夜も夜中の三時あたりに一度目を覚ましてしまった。...
879. 友人のピアノコンサートに参加して
今日は、午前中の仕事を計画通りに終え、午後からは上の階に住むピアニストの友人のコンサートに足を運んだ。実はこれまで、ピアノのコンサートに行ったことはなく、今回が初めてであった。 昼食をいつも通りの時間に済ませ、普段よりも早い時間帯にいつもと同じ時間だけ仮眠を取ってから、自宅...
619. 日本へ向けて
早朝五時に起床し、フローニンゲンの自宅を出発した。四年ぶりに年末年始を日本で過ごすことができるにもかかわらず、今の自分の言葉では表現できないような感情が自分の内側を流れている。 フローニンゲンの駅へ向かう最中、この気持ちはこの夏の欧州小旅行の時やデン・ハーグ訪問の時のものと...
536. 真冬のほふく前進
どんよりとした雲が空を立ち込め、小雨が降る形で、今日という一日が始まった。昼食後、少し仕事をした後に仮眠をとって目覚めてみると、雲の間から太陽が顔を覗かせていた。 太陽を取り囲む雲も、黒い雨雲から白い雲へと変化を遂げていた。先週から、フローニンゲンの街の最低気温はマイナスに...
533. エッシャーの『発展』という作品より
デン・ハーグのエッシャー美術館で鑑賞した幾つかの作品の印象が色濃く脳裏に焼き付いている。一つは、『発展(development)』という作品である。発達科学を探究している者として、この作品のタイトルを『発達』と呼びたいところだが、最初に翻訳した方が『発展』と命名しているので...
529. 内側の灯火と超常現象
今朝、目を覚ましてみると、昨日と同様に、書斎から見える大通りに霜が積もっていることに気づいた。外は完全に冬景色である。そうした外の寒さとは対照的に、自宅の中は非常に暖かい。 こうした外と内とのコントラストは、ニューヨークに在住していた時と状況が似ている。しかしながら、両者で...
528. 国際司法裁判所からの出発
国際司法裁判所の門前で、私は時計塔と平和宮をただただ眺めていた。帰りの列車の時間が迫ってきていることに気づいたのは、しばらく経ってからのことだったと思う。 フローニンゲンへの直行便に乗るためには、ここで国際司法裁判所と別れなければならなかった。時計塔と平和宮を背にし、デン・...