546. モデルの説明的正確性
「複雑性と人間発達」というコースの初回のクラスから数日が経ち、再びクラスの内容を少しばかり振り返っていた。特に印象に残っているのは、クラスの後半の内容である。 クラスの後半では、実際にコンピューターを活用しながら、ダイナミックシステムアプローチの簡単なモデルを三つほど自分た...
491. タレントトライアングル
朝の八時になっても、辺りは一向に闇に包まれている。闇に包まれたままの世界の中で、小鳥の鳴き声だけがこだまする。闇の中で響き渡る小鳥のさえずりを聞きながら、今日の仕事を開始させた。 まず着手していたのは、人間の知性や能力が高度化するという「卓越の境地」について、昨日の分類を元...
489. DMTGとダイナミックネットワークモデル
私たちの知性や能力が高度化する要因には、遺伝的特性や持って生まれた才能などの資質要因や、教育・他者からの支援・文化・家庭環境などの環境要因が重要なものとして列挙される。それでは、近年の卓越性研究では、それらの要因をどのように捉えて卓越性を説明する理論モデルを構築しているのだ...
414. 知識を活用する実践力
今週末は休日の二日間ともに曇り空である。気温もめっきり寒くなり、家の中でも長袖や靴下を身につけるようになった。欧米の寒い地域の家には、窓の壁際にヒーターがよく備え付けられている。現在のフローニンゲンの私の自宅にも、リビングと寝室、そしてトイレにヒーターが備え付けられている。...
387. 雲と空
今朝起床した時に窓の外を見てみると、空一面が雲で覆われていることに気づいた。これは雨雲ではなかったが、薄く灰色がかった雲が途切れることなく空を覆っていた。この雲はひと続きの塊として同一性を保っていたため、上空を動いているのかどうか判断がつかなかった。...
377.「才能」に関する近年の視点
「タレントディベロップメントと創造性の発達」のコースが行われるレクチャールームに到着すると、すでに教師のルートと20人ぐらいの学生がそこにいた。ルートと簡単に挨拶を済ませ、自分の席を確保した。事前にルートから話を伺ったところ、このクラスは履修定員の70名を超え、80名近くの...
368. 個人と組織の発達に関する新たな理論モデル「ダイナミックネットワーク理論」
フローニンゲン大学でダイナミックシステム理論に関する経験豊富な研究者や実務家から直接教えを受けることに伴い、ただただ嬉しい意味での驚きに包まれている。この一年間の小さな目標は、これまで培ってきた構造的発達心理学の言語体系を一旦手放し、新たな言語体系を内側に構築していくことで...
364. 知性・能力の発達に関して注目する「ダイナミックネットワークモデル」
勉強したいという気持ち、研究を進めたいという気持ちを抑えることができず、今日は休日にもかかわらずいつもより30分ほど早く起床した。早朝のルーティンをこなしている最中、研究に関するアイデアが閃いたのでそれを研究ノートに書き記しておいた。今の私は確実に、フローニンゲンという街が...
363. カリキュラム再考
今日は、プログラム長のルートと一年間のカリキュラムの最終決定と論文アドバイザーの選定のための面談をした。論文アドバイザーに関しては、このプログラムに応募する前からサスキア・クネン教授に依頼をしており、彼女が私のアドバイザーを務めてくださることになっている。...
353. 研究内容をまとめながら
昨日は、9/7に控えているプログラム長のルートとの面談に備え、研究内容に関するPPT資料を作成していた。研究テーマやその内容をワードやパワーポイントにまとめることを特に要求されたわけではないのだが、PPT資料を見ながら説明した方が分かりやすいだろうと思い、昨日中に説明資料を...