【動画】アメリカのユニークな学校「Ross Institute」:ダイナミックシステム理論に基づいたスパイラル・カリキュラムとは?
ハーバード大学教育大学院教授のハワード・ガードナーやカート・フィッシャーを含め、様々な研究者や実務家がアドバイザーとして関与している興味深い学校を紹介致します。 その学校はRoss Instituteという名前で、米国ニューヨーク州のロングアイランドにあります。ルドルフ・シ...
29. 学習者および指導者に求められる資質:実践を積み重ねる継続力
知識やスキルの向上プロセスは、直線的なものではなく、上昇・下降・停滞を含んでおり、非常に混沌としています。先日の記事で、文脈特定的な鍛錬をおこなうことが、さらに高度な知識とスキル獲得において不可欠であるということを指摘しました。...
23. 学習・発達支援者に求められる発達に対する敏感な感性とは?
ダイナミックシステム理論の代表的な研究者であるヴァン・ガートは、学習支援者(発達支援者)と学習者との間で構築される学習プロセスという一つのシステムにおいて、三つの変数を提唱しました。 前回の記事で紹介したように、一つ目は学習者の発達速度であり、二つ目は学習者の現在の学習段階...
22. 学習・発達速度の牽引力:ヴァン・ガートのダイナミックシステム理論の観点より
カート・フィッシャーが提唱したダイナミックスキル理論の根幹を成す「ダイナミックシステム理論」は、人間の心という一つの有機的なシステムのみならず、現実世界に存在する諸々のシステムについて多くの洞察を提供してくれます。 ダイナミックシステム理論を人間の発達研究に応用した人物とし...
18. ダイナミックスキル理論における4つの階層構造と13個の段階とは?
(The figure from Murphy, 2009) カート・フィッシャーは、1980年に現在のダイナミックスキル理論の原型である「スキル理論」を提唱しました。当時より、人間のスキルは、4つの階層構造と13個の段階を経て発達するとされています(時折、幼児期に見られる...
15. 発達が内包する不安定性と退行への配慮:線形的発達思想を超えて
カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論において、発達が持つ可変的な要素や多様な発達の形(発達の網の目構造)についてこれまで紹介してきました。それらに加えて、もう一つ、ダイナミックスキル理論が強調している大切な点があります。それは、発達が内包する不安定性と退行という現象...
【動画】カート・フィッシャーによるダイナミックスキル理論の解説
カート・フィッシャー本人が、ダイナミックスキル理論の概略について説明している動画を共有致します。フィッシャーが提唱したダイナミックスキル理論の「スキル」について、この動画はわかりやすい図解入りで説明しているので、ダイナミックスキル理論の理解が促進されると思います。...
11. カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論に関するこれまでの記事のまとめ
以前の記事で、心の発達が内包する可変性と不可変性を説明するために、心の構造を静的なものとみなすパラダイムに代わる理論的枠組みが必要であると述べました。今回は、これまでの記事をまとめ、ダイナミックスキル理論の具体的な説明に入る準備をしたいと思います。...