337. 成人発達研究におけるカタストロフィへの注目
一昨日、昨日とフローニンゲンも夏らしい気温であった。その余波からか、今日も比較的気温の高い一日となるようだ。しかし、明日から再び夏らしからぬ涼しい日々になるそうだ。 今朝は最初に、ヴァン・ダイクとヴァン・ギアートの共著論文 “Wobbles, humps, and...
328. 継続
昨夜はいつも通り十時前に就寝したが、いつもより睡眠時間が長く、七時に起床した。旅で得られたものを自分の内側で咀嚼するためには時間がかかると思っていた通り、その作業は睡眠中においても徐々に進行していることを感じる。 今朝のフローニンゲンの天候は、こちらに来てから一番の快晴であ...
327. ダイナミックシステム理論による数式モデルの構築について
今日の午前中は、論文アドバイザーを務めてくださるサスキア・クネン先生の “A self-organizational approach to identity and emotions: An overview and implications”という論文と、ダイナミックシ...
305. 自己超出・自己超越
この10年間ほど、毎日昼寝を欠かしたことはないように思う。どうも昼食を食べ後の午後2時過ぎあたりに、眠気と共に集中力が減退する瞬間が訪れることに気づき、15分から20分ほどの仮眠を必ず取るようにしている。 いつもと同じようにヨガのシャバーサナの姿勢で仮眠を取っていると、ある...
304. 身土不二
これまで様々な海外都市で生活をしてきたが、ある時から心がけていることが一つある。それは、その土地固有の食物をできるだけ摂取するということである。 確かに私は生粋の日本人であるから、海外生活の中で日本食を口に入れた時にはなんとも言えない安堵感を覚えるが、それでもなるべく現地の...
303. 思考の螺旋運動と意味の総体
昨夜は珍しくなかなか寝付けなかった。昨日は欧州小旅行に向けて、各国の電車やホテルの予約にあれこれと頭を使っていたため、旅のイメージが一挙に出来上がり、巨大なイメージの総体が自分に押し寄せてくるかのようだった。 旅のイメージが自分にやってくるのと並行して、ある種の高揚感のよう...
300.「美」と「組織のイノベーション」に関する脱神秘化
——学術論文とは、人類への手紙である——ウンベルト・エーコ 森有正先生の全集のどこかで、バッハの音楽は主観的・直感的に生み出されたものではなく、客観的に秩序化された音楽的方法論に基づいて生み出されている、というような記述を見かけたことを記憶している。つまり、バッハは自分の音...
298. 予知夢と時の扉
——偶然はそれを受け入れる準備ができた精神にのみ訪れる——ルイ・パスツール 昨日夕食を食べている時に、不意に奇妙な感覚に襲われた。食卓から眺めているこの景色をオランダに来る遥か前に見たことがある、というものだった。厳密には、食卓の窓から眺める景色と、ここでこのように夕食を食...
294. 組織のイノベーションについて:創造性理論とシステム理論の観点より
この日は午前中にジル・ドゥルーズの “Difference and repetition”を読み、午後からミハイ・チクセントミハイ(1934-)の “The systems model of creativity: The collected works of Mihaly...
289. 悠久の時の中で
——70歳以前に描いたものは全く取るに足らないものであった。73歳で鳥や獣、魚の骨格のなんたるかをいくらかは悟ることができた。このまま修行を続けていれば、100歳で神妙の域に達することができるだろう。110歳まで続けていれば、一点一画が生きているもののように描けるようになる...