497. 第二弾の書籍に向けて
今日は、午前中に「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの最終試験に向けた学習を行い、午後からは、第二弾の書籍について構想を練っていた。前作『なぜ部下とうまくいかないのか』では、ハーバード大学教育大学院教授ロバート・キーガンの発達理論を中心に取り上げた。...
489. DMTGとダイナミックネットワークモデル
私たちの知性や能力が高度化する要因には、遺伝的特性や持って生まれた才能などの資質要因や、教育・他者からの支援・文化・家庭環境などの環境要因が重要なものとして列挙される。それでは、近年の卓越性研究では、それらの要因をどのように捉えて卓越性を説明する理論モデルを構築しているのだ...
483. 興味深き「フラクタル」
今日の午前中の仕事によって、ようやく研究データの翻訳作業が完了した。明日から少しずつ、この定性データに対してカート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を適用することや、概念カテゴリーの分類を行っていきたいと思う。 翻訳した定性データをアドバイザーのクネン先生に送り、次回の...
475. 同志
今日は最後のオランダ語のクラスを途中で退席し、フローニンゲン大学とロッテルダム大学が共催の学術会議に参加した。この会議は、「人財の評価と選定」を専門とする研究者がお互いの研究成果を報告し、意見交換することを目的とされたものである。...
464. クネン先生とのミーティングより
本日のクネン先生とのミーティングの内容を振り返るという作業と、明日に迫ったオランダ語の最終試験に向けての学習との間で行ったり来たりしている。改めてクネン先生のコメントが入った提案書を読み返してみると、研究の背景と目的のパートとリサーチクエスチョンのパートとの間に少しばかり飛...
461. 寿司と記憶の自己展開
サラダとチーズが主体の食生活を少し見直そうと思う出来事があった。それ以降、少し変化のある食生活になっている。今日は街の中心部のスーパーで手巻き寿司を購入した。 近くのスーパーには残念ながら日本食は置いておらず、街の中心部にあるスーパーに行かなければ日本食にありつくことができ...
443. 卓越性と文脈:文脈を見定める二つの眼
ここ数日間は「文脈」というものについて色々と考えさせられることが多かった。「文脈」というのは、置かれている状況や環境のことを指すのだが、文脈が私たちに及ぼす影響は多岐にわたっており、それは非常に深い意味を持つ言葉なのだと最近特に痛感させられている。...
442. 才能や創造性に関する二つの研究アプローチ
昨日は、「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの第五回目のクラスがあった。昨日のテーマは「教育における才能の発掘と支援」であり、ヘンデリアン・スティーンビーク教授がこのクラスを担当した。 スティーンビーク教授は、かつて私の論文アドバイザーであるクネン教授か...
435. 研究プロセスにおけるホロン階層について
先日のクネン先生とのミーティングで一つ課題として提出された「理論モデルの創出」について少しばかり考えていた。本来であれば、研究テーマに関する理論モデルを構築することがクネン先生の意図だと思うが、理論モデルを構築することそのものについて少し考えていたのである。...
401.「道」:サスキア・クネン先生との出会いと再会
峠は決定をしうるところだ。峠には決別のためのあかるい憂愁が流れている。峠路(とうげみち)をのぼりつめた者は、のしかかってくる天碧(てんぺき)に身をさらし、やがてそれを背にする。 風景はそこで綴じあっているが、ひとつを失うことなしに、別個の風景に入ってゆけない。大きな喪失に耐...