773. 留まることとアトラクター状態
昨日は、普段に比べて、幾分多くの日記を書き留めていた。朝と夕方の二回に文章を書くということが習慣になっており、それ以外の時間帯においても、文章を書き留めておきたいという思いが自発的に湧き上がってきたら、その都度文章を書くようにしている。...
771. 理論モデルと数式モデルを構築する面白さ
今日は夕方から、「複雑性とタレントディベロップメント」というコースの第三回目のクラスに参加した。このコースを担当しているのは、マライン・ヴァン・ダイク教授とラルフ・コックス教授であり、毎回のクラスを通じて、二人からは多くのことを学ばせてもらっている。...
766. 書くことは留まること、留まることは真実に近づくこと
——すべて急ぎゆくものは、たちまちに過ぎる。とどまるもののみ、私たちを真実の世界に導く——リルケ 今日は午後から、「状態空間分析」に関する専門書を読んでいた。この分析手法は、現在取り組んでいる私の研究の中で重要な役割を果たす。...
745. 多重的安定性とモチベーション
今日は朝一番に「創造性と組織のイノベーション」と「複雑性とタレントディベロップメント」というコースの課題論文を読んでいた。特に、前者のコースを担当するエリク・リーツシェル教授の文献選択は非常に体系的であると気づかされる。...
698. ポアンカレの回帰定理とターケンスの埋め込み定理
年末年始の一時帰国の最中に、私の中で、新たな経験の獲得が起きていたためか、フローニンゲンに戻ってきてからしばらくは、自分の内側で何かを整理し、それを静かに咀嚼するような現象が起きていた。 日本で得られた経験の咀嚼が、自分の内側で静かに進行し、それが落ち着くまでに幾分時間を要...
647. 連想的な思考
昨日から本格的に探究活動と仕事が再開された。日本に一時帰国する前と比べて、活動内容自体に変わることは何もない。ただし、活動への向き合い方と進め方に変化が見られるのは確かである。 これまで以上に平穏な心の状態の中で活動と向き合い、大きな全体を見通しながら活動が進められていると...
644. 新たな食生活と初期値問題
昨日は、フローニンゲンの街の中心部にある行きつけのチーズ屋に足を運んだ。このチーズ屋にはいつもお世話になっている。チーズ屋でチーズを購入するのではなく、いつもナッツ類をここで購入している。 いつもこのチーズ屋を切り盛りしている二人の店員は、とても親しみやすい。今日も簡単に言...
602. 無秩序の中の規則性
ここで綴られている日々の日記というのは、基本的に、私を取り巻くとりとめもないことを書き記したものであるため、何らテーマのようなものが見出せないことに気づくことがある。 先ほどは、あるテーマに沿って筆を走らせようと思っていたのだが、文章の一行目が誕生した瞬間に、そのテーマが忘...
601. 再帰定量化解析と言葉の開花
今朝も朝一番の日課であるオランダ語の学習に取り組んでいた。オランダ語に費やす学習時間は、ほんの数十分に過ぎないのだが、これを毎日継続していると、気づいたときには、自分の学習の蓄積を感じられることがある。 今学期は日程的にオランダ語のクラスを受講することができなかったため、毎...
594. 身体性を喪失した者たちの成れの果て
昼食前のランニングまでの時間、「複雑性と人間発達」の第四回目のクラスに向けて、少しばかり予習をしていた。第四回目のクラスを担当するのは、サスキア・クネン教授ではなく、物理学者のラルフ・コックス教授である。 クネン教授は発達心理学者であるため、彼女のクラスは心理学の色が濃いい...