2620. アポロン神殿に向かう道
美しい青空が今目の前に広がっている。一筋の白い雲が空に一筆書きにされている。 朝食の果物を食べながら、私は壁に掛けているニッサン・インゲル先生の二つの作品に見入っていた。何かを考えることなしに、ただ作品に見入る。それをしばらく続けていた。...
2564. ギリシャの接近
ライトブルーの穏やかな空がフローニンゲンの街を覆っている。今朝は六時前に起床し、六時を少し過ぎた頃から一日の活動を開始させた。 今日から新たな習慣を始めた。昨日日記で書き留めていたように、“Plato: Complete Works...
1007. 認識と行動を変える哲学
今朝はまず最初に、ジル・ドゥルーズの“Difference and Repetition (1968)”を一章ほど読み進めた。残すところあと三章となった。 本書は英訳においても難解な箇所が多々あるのだが、日本語訳はどのような文章になっているのか気になるところである。翻訳とい...
141. ラスキーが提唱する測定手法に対する批判的意見
ラスキー先生の下で受けたトレーニングの中で最も時間を要したのが弁証法思考に関する学習です。トレーニングの中で、ソクラテス、アリストテレス、ヘーゲル、サルトル、ロイ・バスカー、ハンナ・アレントなどの哲学思想を学ぶことが要求されており、さらにマイケル・バサチーズ、マイケル・コモ...
140. 「弁証法思考」に対する誤解:オットー・ラスキーが提唱する高度な思考形態
現在でも何かあるたびにやり取りをしているのですが、JFK大学院時代にお世話になっていたオットー・ラスキー先生が執筆した論文や書籍を少しずつ読み直しています。私はラスキーの測定手法から距離を置いているというのが現状ですが、人間の意識に関する彼の理論モデルから今でも多くのことを...